エイドリアン・ロリーニ(バス・サックス、ヴァイブラフォンなどマルチ奏者) 

 Adrian Rollini (Multi-instrument-player)

エイドリアン・ロリーニ

フルネーム:エイドリアン・フランシス・ロリーニ Adrian Francis Roliini
1904年6月28日ニューヨーク生まれ。
1956年5月15日フロリダ州ホームステッドにて死去。

テナー・サックス奏者のアート・ロリーニの実兄。
幼いころから神童ぶりを発揮し、4歳でショパン・リサイタルをウォルドフ・アストリア・ホテルで開くほどだった。
14歳で自楽団を持ったが、20年代初頭16歳の時、プロとして仕事を始めた。
この頃にバス・サックスを買い、以後数年間この楽器を占用し、パイオニアとして有名になった。
27〜29年は渡英してフレッド・エリザルデ楽団に加入した。
29年末に帰国し、ビックス・バイダーベック、ドーシー兄弟、ベニー・グッドマン、ジャック・ティーガーデン、
バニー・ベリガンらと数々の吹込みを行った。
35年以降ヴァイブラフォンに転向したがこれはライオネル・ハンプトンがヴァイブに取り組んだのとほぼ同時期で、
ヴァイブラフォンでもパイオニアの一人といえる。
40年代以降どちらかといえばジャズ的ではないスモール・コンボを率い各地で演奏活動を行った。
50年代初頭フロリダに移住しドリフトウッド・ロッジというホテルを開業し、経営していた。

レコード・CD

The California Ramblers 1925(BYG Archive of jazz Vol.39 529089)
“Red Nchols and his five pennies”(Ace of Hearts AH-63)
「ベニー・グッドマン/新たなる宝庫」(Columbia CSM890〜891)
"Benny Goodman and the giants of swing"(Prestige 7644)
「30年代のスイング・セッション」(Victor RA-5325)