バック・クレイトン (トランペット) 

Buck Clayton (Trumpet)

バック・クレイトン フルネーム:ウィルバー・ドーシー・クレイトン Wilbur Dorsey Clayton
1911年11月12日カンザス州パーソンズ生まれ。
1991年12月8日死去。

1930年代初めにカリフォルニアへ赴き当地のバンドを転々としたが、34年推されて14人編成のバンドのリーダーとなった。
この演奏を聴いたテディ・ウェザフォード(アール・ハインズに影響を与えたピアニスト)に認められ、ともに上海に渡りプレイしたが、
36年に帰米、直ちにロサンゼルスでバンドを結成した。
間もなくウィリー・ブライアント楽団に入団するため、サイドマンの一人であったハーシャル・エヴァンスとともにニューヨークに向かったが、
途中でカウント・ベイシー楽団の演奏を聴き、エヴァンスと共に参加した。
以後43年11月に兵役に取られるまでこのバンドのスター・プレイヤーとして活躍した。
3年間の軍役の後J.A.T.P.に参加した後フリー・ランサーとしてニューヨーク近辺で活動した。
59年秋にヨーロッパで開かれたニュー・ポート・ジャズ祭に出演するために渡欧、そのままヨーロッパに留まった。
フランスをはじめスイス、イギリスなどを転々とし64年にはオーストラリアや日本へも楽旅を果たした。
スイング派第一人者といわれる彼のプレイはルイ・アームストロングから受け継いだシンプルなメロディーの歌わせ方に加え、
ジョー・スミスの流れをくんだ優雅で洗練されたデリカシーを特色としている。
もともと音は小さかったが、堅く引き締まったサウンドには独特の渋さが感じられ、また反面暖かさをにじませるリリカルで
よく歌うナチュラルなメロディック・ラインを用いたプレイには多くのファンがいる。

レコード・CD

”Hall of fame / Lester Young”Hall of fame 220149
「黄金時代のカウント・ベイシー」(MCA VIM-5501〜4)
「カウント・ベイシー・アット・サヴォイ・ボールルーム」ELEC KV-109
「ビリー・ホリディ物語 第2集」(CBS SOPH 63〜64)
「ビリー・ホリディ物語 第3集」(CBS SOPH 65〜66)
「ビリー・ホリディ物語 第4集」(SOPH 67〜68)
「ビリー・ホリディ物語 第5集」(SOPH 69〜70)
「ザ・テディ・ウィルソン」(CBS SONY SONP 50332-33)
「ベニー・グッドマン/カーネギー・ホール・ジャズ・コンサート」(CBS SOPB 55007〜08)
「ベニー・グッドマン・ライヴ・アット・カーネギー・ホール-1938(完全版)」(SME RECORDS SRCS 9610〜1)
「コモドア・ショウケース」(London GSW-3007)
「レスター・ヤング/カンサス・シティ・シックス(完全版)」(Commodore KIJJ 2064〜5)
「ジ・アルタネイティヴ・レスター」Tax m-8000
"Mildred Bailey/Her greatest performances 1929−46"(Columbia JC3L-22)
「カウント・ベイシー/レスター・リープス・イン」“Count Basie/Lester leaps in”(Epic EICP 601)
「レスター・ヤング/ホール・オブ・フレイム」“Hall of fame”
「カウント・ベイシー/ブルース・バイ・ベイシー」“Count Basie/Blues by Basie”(CBS Sony 20AP-1426)
“The alternative Lester”(Tax m-8000)
「カウント・ベイシー/1939−1951」(CBS 77-78)
「レスター・ヤング・メモリアル・アルバム」(Epic ECPW-1〜2)
「フロム・スピリチュアルス・トゥ・スイング」(LAX-3076-7)
"From Spirituals to Swing complete legendary 1938-1939 Carnegie hall concert"(Definitive records DRCD 11182)
"Lester Young and Charlie Christian 1939-1940"(Jazz archives JA-22)