クーティー・ウィリアムス (トランペット) 

Cootie Williams (Trumpet)

クーティー・ウィリアムス

本名:チャールス・メルヴィン・ウィリアムス (Charles Melvin Williams)
1910年7月24日アラバマ州モビール生まれ(1911年7月10日生まれという説あり)。
1985年9月15日ニューヨークにて死去。

プロとしてキャリアをローカル・バンドでスタートさせる。
当時、14歳だったレスターとリー・ヤングを中心に組織されていたヤング・ファミリー・バンドとひと夏を巡業。
その後フロリダに移り、イーグル・アイ・シールズ楽団に入る。
26年以降はアロンゾ・ロス楽団に参加、28年春に同楽団とともにニューヨークへ進出した。
また同年、ジェームズ・P・ジョンソンとニューヨークではじめてレコーディングを行っている。
ニューヨークでは、短期間ながらチック・ウェブやフレッチャー・ヘンダーソンのバンドでも演奏した。
1929年春からデューク・エリントン・オーケストラに参加、1940年11月にかけて同楽団のスター・プレイヤーとして活躍した。
ルイ・アームストロングとババー・マイレーのスタイルを消化した偉大なトランぺッターと言われる。
エリントン楽団への在籍期間中も、自身のセッションの録音を残している。
1940年にベニー・グッドマン・オーケストラに引き抜かれたことはちょっとしたニュースにもなった。
1940年末からはリズム&ブルースを演奏することが増える。
さらに1941年には自身のオーケストラを作り、チャーリー・パーカー、エディー“ロックジョー”デイヴィス、バド・パウエル、エディ・ヴィンスンなど、多くの重要な若手プレーヤーを登用した。
48年にはコンボ編成での活動が多くなったが、人気は凋落。
1962年秋にエリントン・オーケストラに再加入し、エリントンの死後の1974年まで在籍した。
1975年にはスーパー・ボールIXのハーフタイムで演奏している。
クーティーの演奏は、唸るような「ジャングル・スタイル」と呼ばれるトランペット奏法で知られる。
またプランジャー・ミュートの使い方も独特で、のちのウィントン・マルサリスに影響を与えたとも言われる。
また、ときにはヴォーカルもこなした。エリントン楽団での「Echoes of the Jungle」が著名。

レコード・CD

"The Duke"(History 204141-302)
"Cootie Williams and his rug cutters 1934/40"(TAX m-8011)
「ザ・デュークス・メン」(Epic EICP 602)
"The Duke"(COL 517687-2)
"Duke Ellington presents Ivie Anderson"(Columbia KG 32064)
"Hodge Podge"(Epic JEE 22001)
「ビリー・ホリディ物語 第2集」(CBS SOPH 63-64)
「ザ・テディ・ウィルソン」(CBS SONY SONP 50332)
「ベニー・グッドマン/カーネギー・ホール・ジャズ・コンサート」(CBS SOPB 55007〜08)
「ベニー・グッドマン・ライヴ・アット・カーネギー・ホール-1938(完全版)」(SME RECORDS SRCS 9610〜1)
「ライオネル・ハンプトン/オール・スター・セッション」(RCA RA-90〜95)
"Johnny Hodges/Hodge Podge"(EPIC EICP-599
「デューク・エリントン楽団 1929〜1943」(DVD JLD-410)
"Billie Holiday/Live and private recordings in Chronological order"(LDB01〜LDB22)
"Benny Goodman presents Eddie Sauter"Philips B 07010 L
"The Duke box"Storyville records 108 8600 made in Germany
"Giants of Jazz/Benny Goodman"(Time-Life)
「新たなる宝庫 黄金時代のベニーグッドマン」(Nostalgia records CSM 890〜891)
「RCAジャズ栄光の遺産シリーズ第17巻/スイングからバップへ」(RA96〜100)
「コールマン・ホーキンス&チュー・ベリー」(キング・レコード K23P-6614)
「チャーリー・クリスチャン/メモリアル・アルバム」(CBS 56AP 674〜6)