デイヴ・タフ (ドラムス)

Dave Tough (Drums)

デイヴ・タフ

1908年4月26日イリノイ州オーク・パーク生まれ。
1948年12月6日ニュージャージー州ニューアークにて死去。

シカゴ時代のオースティン・ハイ・スクールの仲間とプレイし、夏休みを利用してはホテルなどで稼いでいたという。
25年からはシカゴの様々なバンドでプレイし、27年ダニー・ポロと渡欧、一時帰国したがすぐにパリに行きメズ・メズロウのトリオに参加した。
29年5月に帰米し、ベニー・グッドマンやレッド・ニコルスと共演した。
一時病の床に就いたが30年代後半のほとんどをトミー・ドーシーの楽団で過ごした。
しかしその間にもレッド・ノーヴォやバニー・ベリガン、グッドマンらとも共演し、
40年代にはアーティー・ショウ、ウッディ・ハーマン楽団を中心に、ジョー・マーサラや
エディ・コンドンのグループ、そしてマグシー・スパニアのバンドで活躍した。
ジーン・クルーパと並ぶ白人スイングドラムの第一人者であり、モダン・ドラミングを示唆した人物ともいわれる。
クロスワード・パズルの天才で、バーでライ・ウィスキー2杯を飲みほした彼がステージ上がる時、邪魔だった男をどやしつけたことがある。
彼は知らなかったのだが、そのどやしつけられた男は何とギャングの大親分アル・カポネの弟分のボトルス・カポネだった。
これで彼の命は風前の灯と思われたが、その店のマネージャー“ジェーク”がうまくカポネの機嫌を取り結び事なきを得たという。
ジェークにはこのクロスワード・パズルの天才を殺してしまうようなことはとてもできなかった、
というエピソードを油井正一氏が『生きているジャズ史』(シンコ―・ミュージック)に書いている。

レコード・CD

"Red Nchols and his five pennies"(Ace of Hearts AH-63)
「レッド・ニコルス物語」(MCA-3012)
Mildred Bailey : Her greatest performances 1929-1946
「オリジナル・トミー・ドーシー・ベスト・セレクション」(RCA-9007-08)
「ジャズ・ヒストリカル・レコーディング・シリーズ/トミー・ドーシー 1935 to 1939」日本コロンビア HR-125-JK
「バニー・ベリガン・アンド・ヒズ・ボーイズ/テイク・イット・バニー!」(Epic SICP 4012)
「コンプリート・ベニー・グッドマン」(BMGヴィクター BVCJ-7030〜41)
"JackTeagarden/King of the blues trombone"(Epic JSN 6044)
「栄光のコンドン・ジャズ」Mainstream Records XM-34-MSD
"Eddie Condon/That's a serious thing"(History 20.3008-HI)
"Archive of jazz/Jack Teagarden"(BYG 529 066)
"Giants of Jazz/Benny Goodman"(Time-Life)
"Benny Goodman presents Eddie Sauter"(Philips B 07010 L)
「新たなる宝庫 黄金時代のベニーグッドマン」(Nostalgia records CSM 890〜891)
"The complete Artie Shaw Vol.7 1939−45"(RCA AXM2−5580)
"Mildred Bailey/Her greatest performances"(Columbia JC3L-22)
"Chu Berry 1937・40"(Everybody's 1002)
「RCAジャズ栄光の遺産シリーズ/ザ・サウンド・オブ・スイング」(RCA RA-61)