ドク・チータム (トランペット)

Doc Cheatham (Trumpet)

ドク・チータム

本名:アドルファス・アンソニー・チータム Adolphus Anthony Cheatham
1905年6月13日テネシー州ナッシュビル生まれ。
1997年6月2日ワシントンD.C.にて死去。

アフリカ系黒人とチェロキー族、チョクトウ(choctaw)族の混血。両親は薬剤師にしようと考えていたらしいが、
それを拒んで音楽への道を進んだ。そこからドク(doc:doctorの略)というニックネームがついたという。
初めはソプラノ、テナー・サックスを吹いていたが1924年シカゴに移り、キング・オリヴァーを聞いたことからトランペットに転向した。
当初オリヴァーに付いて回っており、オリヴァーからミュートをもらったりした。そのミュートを生涯に渡って使い続けたという。
しかしその後ルイ・アームストロングがシカゴに戻るとさらに大きな影響を受けることとなった。
26年中西部を演奏して回っていたジョン・ウィリアムスのバンドに入り、以後アルバート・ウィン、チック・ウエッブのバンドにも加わったことがあった。
30年サム・ウッディング楽団の一段となって渡欧、32〜39年まではキャブ・キャロウェイのバンドに加わったが、
その間コットン・ピッカーズやテディ・ウィルソンとも仕事をし、40年代はベニー・カーター、テディ・ヒルのバンドでもプレイしていた。
50年代末からはマチートやハービー・マンなどのラテン系のバンドの仕事が多くなっていた。
92歳の誕生日の直前亡くなる2日前までプレイをしていたという。

レコード・CD

"Chu Berry/Chu"(Epic EE 22007)
「チュー・ベリー/チュー」(SICP 4013)
「RCAジャズ栄光の遺産シリーズ10/ザ・ビッグ・バンド・イーラ 第2集」(RA-58)
アルバータ・ハンター/アムトラック・ブルース
Alberta Hunter/Amtrak blues (CBS 25AP 1914)