エセル・ウォーターズ(ヴォーカル)

Ethel Waters (Vocal)

エセル・ウォーターズ

1900年(1896年という記載あり)10月31日ペンシルヴァニア州チェスターの生まれ。
1977年9月1日カリフォルニア州チャッツワースにて死去。

僕自身はずっと彼女をブルース・シンガーだと思っていた。
5歳の時教会で歌い始め、17歳でニューヨークに出てリンカーン劇場のスターとなった。
以来フレッチャー・ヘンダーソン、デューク・エリントンなど多くのジャズ・バンドと共演し、また女優として活躍した。
1921年からレコードを吹き込んでいるが、最初のヒット曲は1926年の「ダイナ」であるという。
しかしジャズ界においては「ストーミー・ウェザー」のヒットが有名であろう。
デューク・エリントンの自伝には、「ストーミー・ウェザー」は、エセルのためにハロルド・アーレンとテッド・ケラーが作ったもので、エセルの持ち歌として有名だったという。
デュークもコットン・クラブで彼女と4週間に渡って共演しこの曲を歌った。もちろんその歌も素晴らしかったが、デュークにとってはアイヴィー・アンダーソンの歌の方が上回っているように聴こえたと書いている。
60年代以降は病気がちで気候の温暖なカリフォルニアに居を移していたという。
デューク・エリントンの1932年の録音にその名が見える。

レコード/CD

"Duke Ellington 1932-34" History