フランキー・トランバウアー(サックス)

Frankie Trumbauer (Saxophone)

フランキー・トランバウアー

本名:オリー・フランク・トランバウアー (Orie Frank Trumbauer)
1901年5日30日イリノイ州カーボンデイル生まれ。
1956年6月11日ミズーリ州カンザス・シティにて死去。

生まれはイリノイ州カーボンデイルだが、ミズーリ州セントルイスで育った。幼時からピアノ、トロンボーンなど数種類の楽器を演奏したが、
余りジャズでは使われないCメロディ・サックスで名を知られるようになった。
25年彼のバンドにビックス・バイダーベックが加入し、その後2人のコンビで有名になった。
ビックスと共にジーン・ゴールドケット楽団、次いでポール・ホワイトマン楽団に入って活躍した。
29〜36年は主としてホワイトマン楽団のメンバーを使って様々なレコーディング・バンドを率い数多くの重要なレコードを残した。
37年からは自分のバンドを率いたが、ビックスの死や病気などのために次第に精彩を失い、40年には音楽を辞めテスト・パイロットをしていた。
45年NBCのスタジオの仕事に就いたが、まれにしか演奏しなかった。
彼の特徴あるプレイは黒人プレイヤーにまで影響を及ぼしたほど優れたスタイリストであった。
その代表がレスター・ヤングで、レスターは彼の吹くCメロディー・サックス(アルトとテナーの間に位置する)のフレーズをコピーすることで、
テナーとしては高い音域のソロとなり、それがレスター独特の個性となっていった。

レコード・CD

『ビックス・バイダーベック物語』(CBS SOPB 55017〜19)
"Bix Beiderbecke/His best recordings 1924-1930"(Best of jazz 4012)
"Jack Teagarden/King of the blues trombone"(Epic JSN 6044)
「RCAジャズ栄光の遺産シリーズ 第11巻/ザ・サウンド・オブ・スイング」(RVC RA-68)