Piano | … | ジョージ・ガーシュイン | George Gershwin |
Others | … | 不明 | Unknown |
A面 | ||
1. | ラプソディ・イン・ブルー | Rhapsody in blue |
B面 | ||
1. | メイク・ビリーヴ | Make believe |
2. | グリーヴィング・フォー・ユー | Grieving for you |
3. | ランド・ホエア・ザ・グッド・ソングス・ゴー | Land where the good songs go |
4. | サム・サンディ・モーニング | Some Sunday morning |
もしこのタイトルに偽りがないのなら、ピアノを弾いているのはガーシュインのはずである。しかしまずこのレコードはステレオ録音となっている。ピアノも弾いた弟のジョージ・ガーシュイン(1898〜1937)の生きていた時代にステレオはないし、SP盤の時代である。疑似ステなのだろうか?何面かをつないだものだろうか?とにかくレコーディングに関するデータが何も記載されていないのである。ちょっとググっても情報は何も得られない。
しかしA面は1曲だけ「ラプソディ・イン・ブルー」が13分11秒に渡って演奏される。この録音が興味を引くのは、この曲を作曲した当時のガーシュウィンはまだオーケストレーションに精通していおらずまた作曲の期間が限定されているという事情からホワイトマン楽団のピアニスト兼専属の編曲者を務めていたファルディ・グローフェ(Ferde Grofe:1892〜1972)がオーケストレーションを行なったということです。つまりガーシュウィンが2台のピアノを想定しながら作曲し、それを即座にグローフェがオーケストラ用に編曲していったのです。ここで聴かれる2台のピアノによる演奏は、ガーシュインが元々行ったグローフェが行ったオーケストレイション以前の形ではないかと思ったのですが、まだ確認できていません。
B面のラベルには、”George Gershwin concert”と記されています。そしてどれもガーシュインの作品ではありません。純粋にピアニストとしての彼を聴いてください、という意図しか考えられません。3、4曲目にはストリングスのバックが付いています。
ともかく不思議なレコードです。少しぐらいデータを付けてくれれば良いのに…。
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