ハーシャル・エヴァンス (テナー・サックス) 

Herschel Evans (Tenor sax)

ハーシャル・エヴァンス

1909年3月9日テキサス州デントン生まれ。
1939年2月9日ニューヨークにて心臓病のため死去。

20年代後半から30年代初めにかけておもにテキサスのローカル・バンドでプレイしていたが、30年代の初めにカンサス・シティに出る。
33年2月ベニー・モーテンの楽団に加入、35年秋にシカゴに移り、さらに35年秋にロサンゼルスに移った。
ロサンゼルスでライオネル・ハンプトンやバック・クレイトンのバンドなどで活動した。
その後クレイトンと行動を共にし、36年秋にカウント・ベイシーの楽団に加入。死の直前までスター・プレイヤーとして活躍した。
コールマン・ホーキンス派のテナー奏者で、その豊かなウォーム・トーンとロマンティックで情熱的なプレイは多くの人に愛された。
ベイシー楽団においては彼とレスター・ヤングとの効果的なコントラストが一つの売り物になり、その後のベイシー楽団に受け継がれ、また多くの他楽団にも影響を与えた。
不世出の女性歌手ビリー・ホリディとレスター・ヤングのコラボレイションは有名だが、
当時の大歌手の一人ミルドレッド・ベイリーはレスターよりハーシャルを好んだと言われる(録音は少ない)。

レコード・CD

"Hall of fame / Lester Young"(Hall of fame 220149)
「黄金時代のカウント・ベイシー」(MCA VIM-5501〜4)
「カウント・ベイシー・アット・サヴォイ・ボールルーム」(ELEC KV-109)
"Billie Holiday/Live and private recordings in Chronological order"
「ビリー・ホリディ物語 第4集」(SOPH 67〜68)
"Mildred Bailey/Her greatest performances 1929−46"(Columbia JC3L-22)
「ライオネル・ハンプトン/オール・スター・セッション」(RCA RA-90〜95)
「フロム・スピリチュアルス・トゥ・スイング」(LAX-3076-7)
"From Spirituals to Swing complete legendary 1938-1939 Carnegie hall concert"(Definitive records DRCD 11182)