ジョニー・サンシール(センシアとも表記される) (バンジョー&ギター)

Johnny St.Cyr (Bano & Guitar)

ジョニー・サンシール

1890年4月17日ルイジアナ州ニューオリンズ生まれ。
1966年6月17日カリフォルニア州ルロスアンゼルスにて死去。

父親はフルート、ギター奏者で自身ギター・トリオを率いていたことがあるという。
アーマンド・ピロンと1908年まで演奏した後、フレディ―・ケパード、クラレンス・ウィリアムス、キッド・オリーのバンドなどに加わった。
その後フェイト・マラブルのリヴァ―ボート・バンドで2,3年働いた後、23年シカゴに移りキング・オリヴァーの楽団に加入。
オリヴァー以外にもジミー・ヌーンやドック・クック楽団でも活躍した。
またルイ・アームストロングのホット・ファイヴ、ホット・セヴン、J.R.モートンのレッド・ホット・ペッパーズの吹込みにも参加し優れた演奏を残した。
50年代はポール・バーバリンと定期的に演奏を行い、55年に西海岸に移った。
59年ロスでニューオリンズ・クレオール・ジャズ・バンド、60年代初頭はヤング・メン・オブ・ニューオリンズのバンド・リーダーとしてディズニーランドなどで演奏していた。
激しく力強いスイング感に満ちたアクセントをつけるアンサンブル・プレイを行う典型的なリズム奏者として後世のギター奏者に多大な影響を与えた。
ジャズ・ギター史を語る場合に書くことができないジャズ・ギターの先駆者である。

レコード・CD

「キング・オリヴァー」(Epic NL-1012)
”King Oliver's creole jazz band/The complete set”(RTR 79007)
「ルイ・アームストロング傑作集」(Odeon OR-8002)
「黄金時代のルイ・アームストロング」(東芝EMI TOCJ-5221〜28)
「ジャズ・クラシックス/ジェリー・ロール・モートン」(RCA RA-9〜12)
"Luis Russell and his orchestra 1926-1929"(The chronological 588)
"The chronogical/Jimmie Noone 1923-28"(Classocs records 604)