ケニー・クラーク (ドラムス)

Kenny Clarke (Drums)

ケニー・クラーク

1914年1月9日ペンシルヴァニア州ピッツバーグ生まれ。
1985年1月26日フランス・モントルイユにて死去。

モダン・ドラムの先駆者であり、リズムを刻むのをソック・シンバル(ハイ・ハット・シンバルの前身)から
トップ・シンバルに切り替え、ベース・ドラムでオフ・ビートを刻んだ。
ハイ・スクールでピアノ、トロンボーン、ドラム、ヴァイブ、音楽理論などを学び35年にはロイ・エルドリッジと共演した。
後にニューヨークに出てエドガー・ヘイスの楽団に入り、初吹き込みを果たした。
39〜40年はテディ・ヒル・バンドで過ごしたが、この頃からミントンズにも出入りするようになった。
41〜42年はベニー・カーター楽団で、そして独立して自分のグループも作ったが、46年にはディジー・ガレスピー楽団に加入した。
また48年にガレスピー楽団とともにヨーロッパに楽旅に出たが、楽旅が終わってからも数か月パリに滞在、
この時の生活が大変気に入り、後にパリ永住を決める一つの伏線になった。
帰国後はタッド・ダメロンやビリー・エクスタインとも付き合ったが、52年の4月にガレスピー楽団時代からの友人達
ジョン・ルイス、ミルト・ジャクソンとMJQ(モダン・ジャズ・クァルテット)を作ったが、ジョン・ルイスと音楽的対立から
55年コニー・ケイにその座を譲り在団した。
56年の夏以来主な活躍の舞台をパリに移した。60年にはピアニストであるフランシー・ボーランと双頭バンドを結成、世界的な名声を博した。

レコード・CD

「サンジェルマンのジャズメッセンジャーズ第3集」(PG-97(M))
「ビリー・ホリディ物語 第5集」(SOPH 69〜70)
"Harlem Odyssey"(Xanadu 112)