ピート・ブラウン (アルト・サックス)

Pete Brown (Alto sax)

ピート・ブラウン

フルネーム:ジェイムズ・オステンド・ブラウン James Ostend Brown
1906年11月9日メリーランド州ボルチモア生まれ。
1963年9月20日ニューヨークにて死去。

初めはヴァイオリンを習っていたが18歳の時にサックスに転向した。
37年春にジョン・カービー・コンボの原型となったフランキー・ニュートンのバンドに参加した頃からその名を知られるようになった。
カービーがそのバンドを引き継いだ後もそのまま38年5月まで在団した。
その後もしばしばニュートンと組んで活躍したが、その頃が彼の絶頂期と言われる。
彼はバリトン奏者セシル・ペインの師であり、ポール・デスモンドにも多大な影響を及ぼした。
30〜40年代にかけてはデッカやサヴォイに数多くの吹込みを残した。
40年代に入ってからはリズム&ブルースの傾向が強まり、またバップ・ムーヴメントにも共鳴し、
モダン・コンセプションの導入に務めたが、持ち前の古い奏法から抜け切れず、
自らのペースを狂わせてしまったと言われる。 ドライヴ感溢れかつユーモアに富んだサックスの名手として人気を集めた。
62年ヴィレッジ・ゲートに出演したが、それが最後のステージとなった。
63年病に倒れ帰らぬ人となった。

ジミー・ヌーンの1937年の吹込みに名前が見える。

レコード・CD

「MCAジャズの歴史」(MCA records VIM-17〜19)
「ジョニー・ドッズ&ジミー・ヌーン/ビッグ・ソウル・クラリネット」(MCA-3077)
「パナシェ・セッション」(Victor VRS-5015)
「MCAブルースの古典」ビクター(VIM-20〜22)