ロイ・エルドリッジ (トランペット)

Roy Eldridge (Trumpet)

ロイ・エルドリッジ 1911年1月30日ペンシルヴァニア州ピッツバーグ生まれ。
1989年2月26日ニューヨークにて死去。心臓を患っていたという。

大工の父とピアニストの母との間に生まれた。5歳でピアノを始める。兄のジョーは音楽的才能が有り、ヴァイオリン、アルト・サックス、クラリネットなどをこなしたという。6歳でドラムのレッスンを受けたが、兄ジョーの勧めでトランペットを吹くようになったという。
20年代後半にジャズ界に入り、いくつかのバンドに在籍した後35年一度在籍したことのあるテディ・ヒル楽団に迎えられチュー・ベリーと並ぶスター・ソロイストとして注目を浴びた。
35年10月一時自己のコンボを結成したが、翌年フレッチャー・ヘンダーソン楽団に参加した。36年〜40年まではまた自己のバンドを率いた。
40年にジーン・クルーパ楽団、アーティー・ショー楽団にフューチャーされ、30年代半ば以降スイング・トランペットの第一人者として活躍した。
40年代末から50年代初めにはJ.A.T.P.やベニー・グッドマンのコンボと欧州楽旅に参加した。
その後は主にコンボを率いクラブに、フェスティヴァルに、レコーディングにと多忙を極める活躍をしていた。
また一時エラ・フィッツジェラルドの伴奏も務め64年に来日している。
66年夏にカウント・ベイシー楽団に参加したが、67年には再びスモール・コンボ率いて活動した。
ロイは30年代前半のルイ・アームストロングが行った高音の連発に啓発されたが、レガート奏法を多用したレッド・アレンの影響も受けたと考えられる。メリハリの利いたエキサイティングで艶のある高音、そして情熱的な鋭いプレイの中に時折交えるダーティー・トーンがたまらない魅力という人が多い。ルイ・アームストロングとディジー・ガレスピーをつなぐ巨星と言われる。

レコード・CD
「ビリー・ホリディ物語」第1集」(CBS SONY SOPH 61)
「ビリー・ホリディ物語 第4集」(SOPH 67〜68)
「ビリー・ホリディ物語 第5集」(SOPH 69〜70)
「MCA ジャズの歴史」Delta fourの録音に参加 VIM-19F
「コンプリート・ベニー・グッドマン/Benny Goodman The RCA years」BVCJ-7030
"Fletcher Henderson/A study in frustration"
「ザ・テディ・ウィルソン」(CBS SONY SONP 50332-33)
"Chick Webb / Bronzeville stomp"(Jazz Archives JA-33)
"Mildred Bailey/Her greatest performance"(Columbia JC3L-22)
「アニタ・オディ・シングス・ウィズ・ジーン・クルーパ(Anita O'Day sings with Gene Krupa)」(CBS 20AP 1439)
「コールマン・ホウキンスとチュー・ベリー」(Commodore K23P-6614)