ジャズ・ディスク・ノート 2019年12月28日

第390回ピー・ウィー・ラッセル 1938年

No.390 Pee Wee Russell 1938

ご覧いただきありがとうございます。引退オジサン<のたり庵>のジャズ学習帳です。

今回シカゴアン関連のミュージシャン、クラリネットのピー・ウィー・ラッセルのレコードがあったので、取り上げておこう。
音源はフランスのレコード会社”BYG”、“Aechive of jazz/Jack Teagarden・Pee Wee Russell”(BYG 529 066)。ここに4曲ほど収録されている。

<Contents> … 1938年8月31日 ニューヨークにて録音

B面1.ベイビー・ウォンチュー・プリーズ・カム・ホームBaby , won’t you please come home
B面2.ダイナDinah
B面3.ズッティーズ・フーティー・ブルースZutty’s hootie blues
B面4.ゼアル・ビー・サム・チェンジズ・メイドThere’ll be some changes made

<Personnel> … ピー・ウィー・ラッセルズ・リズメイカーズ (Pee Wee Russell’s rhythmakers)

Bandleader&Clarinetピー・ウィー・ラッセルPee Wee Russell
Trumpetマックス・カミンスキーMax Kaminsky
Tromboneディッキー・ウエルズDickie Wells
Tenor saxアル・ゴールドAl Gold
Pianoジェイムズ・P・ジョンソンJames P Johnson
Guitarフレディー・グリーンFreddie Greene
Bassウェルマン・ブラウドWellman Braud
Drums&Vocalズッティ・シングルトンZutty Singleton

メンバーはいわゆる白黒混合で、面白い組み合わせである。テナーのアル・ゴールドだけ今回初登場だが、他のメンバーは言わずと知れた名手が揃っている。

B面1.「ベイビー・ウォンチュー・プリーズ・カム・ホーム」
軽快なジョンソンのストライド・ピアノで始まる楽しいナンバー。合奏の後のソロも先ずはジョンソンで、続くラッセルのソロはダーティー・トーンというかかわった音が飛び出して来たりする。ラッセルという人は独立独歩という言葉がピッタリとあてはまる奏者で、不思議な演奏をする人だ。そしてカミンスキー、ウエルズ、そしてゴールドとソロが続き合奏に移る。心なしかゴールドのソロは自身無げに聴こえてしまう。

B面2.「ダイナ」
こちらもアップテンポで進行する楽しいナンバー。まずソロを取るを取るのはラッセル、そしてカミンスキー、そして貴重なグリーンのコード・ワークのソロを挟みウエルズ、ジョンソンの少し長めのソロが入るがこれは熱の入った素晴らしいソロである。そして合奏へ移るがジョンソンを筆頭に聴き応えのあるソロが並ぶ。どうも全体を締めているのはジョンソンではないかと思う。
B面3.「ズッティーズ・フーティー・ブルース」
ゆったりとしたテンポでまずウエルズが1コーラス・ソロを取り、ズッティのヴォーカルが入る。決してうまいという感じではないが、中々味のある歌いっぷりである。ヴォーカルの後はカミンスキーのソロが入るが、その後はテンポを倍に取り短い合奏で締め括る。
  B面4.「ゼアル・ビー・サム・チェンジズ・メイド」
カミンスキーのリードする合奏で始まり、ジョンソン、ズッティのソロが入り、カミンスキーのリードするアンサンブルとなる。

ニューオリンズの古老たちの演奏するディキシーとは一味違ったディキシー・ミュージックである。これがシカゴ・ジャズというものであろうか?

<Contents> … 1938年8月31日 ニューヨークにて録音

B面5.いい娘を見つけたI found a new baby
B面6.エヴリバディ・ラヴズ・マイ・ベイビーEverybody loves my baby

<Personnel> … ラッセルズ‐ジョンソン‐シングルトン (Russell-Johnson-singleton)

Bandleader&Clarinetピー・ウィー・ラッセルPee Wee Russell
Pianoジェイムズ・P・ジョンソンJames P Johnson
Drums&Vocalズッティ・シングルトンZutty Singleton

8人編成の「リズメイカーズ」の録音と同日、クラリネット、ピアノ、ドラムスというトリオでの録音も行われた。この編成はBGのトリオと全く同じであり、とても興味が惹かれるところである。
まずBGトリオとの比較で感じるところは、ピアニストの差が如実に表れているということである。BGトリオのテディ・ウィルソンはリリカルさ・繊細さが持ち味なのに対してジョンソンは実に力強いのである。両トリオを比べるとここが一番違うであろう。
ただ惜しむらくは、このレコード音が全くよろしくないのである。SP盤を再生して収録していると思われるが、ドラムの音が霞んでいるのである。2曲ともジョンソンの力強い演奏が全体を引っ張っていると感じる。

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ジャズ・ディスク・ノート 2019年12月25日

第389回バド・フリーマン 1938年

No.389 Bud Freeman 1938

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1938年録音のレコードの中に、前回エディ・コンドンの1938年1月17日録音と関連するものを見つけたので、ここで紹介しておいた方が良いと思う。
それはバド・フリーマン・トリオによる録音で、日付が1月17日でコンドンのセッションと同じなのである。前回カーネギー・コンサートを終えたベニー・グッドマン楽団のレギュラー・ピアニスト、ジェス・ステイシーはそのままこのスタジオに向かい、コンサートの熱演冷めやらぬままにセッションに臨んだと書いたが、その辺りの状況はこちらのトリオ演奏が如実に伝わってくる。
その前に当時こういったトリオ演奏自体が珍しいものであったと思う。

<Contents> … 1938年1月17日 ニューヨークにて録音

「コモドア・ショウ・ケース」London records GSW 3007〜8
Record1-B面4.ユー・トゥック・アドヴァンテージ・オブ・ミーYou took advantage of me
Record1-B面5.ゼアズ・ノー・クラウドThere’s no crowd
Record1-B面6.アイ・ガット・リズムI got rhythm

<Personnel> … バド・フリーマン・トリオ(Bud Freeman trio)

Bandleader&Tenor saxバド・フリーマンBud Freeman
Pianoジェス・ステイシーJess Stacy
Drumsジョージ・ウェットリングGeorge Wettling

僕の勝手な妄想を書いておこう。他では話さないでくださいね。

ジェス・ステイシーは出身はミズーリ州だが、シカゴで活動していたので、コンドンやフリーマン、ウェットリングなどとは顔見知りだったと想像される。そしてジョン・ハモンド氏の推薦でBG楽団のピアニストとなり、名を売ることになる。そしてついにはカーネギー・ホールにまで進出したのである。そのステイシーを旧知の仲間がセッションに呼んでこの録音は行われることになった。カーネギー・ホールから駆け付けたステイシーを、「ようこそ、マエストロ!カーネギーで披露したその腕前をご披露ください」とかジョークで迎え、先ずは3人で腕慣らしを、ということになったのではないだろうか?1曲目の最後に拍手が入っているが、そういった流れだったのではないだろうか?
もう一つ、Ts+P+Dsというトリオ編成に注目して欲しい。このテナー・サックスをクラリネットに変えれば、BGが好んで演奏し吹込みも行った、トリオ編成である。即ちBG+テディ・ウィルソン+ジーン・クルーパのBGトリオ、一方こちらはバド・フリーマン+ステイシー+ウェットリングというトリオである。ステイシーはBG楽団のレギュラー・ピアニストでありながら、トリオ演奏ではテディ・ウィルソンに席を譲っていたのである。しかもレギュラー・ドラマーのクルーパはそのまま起用されている。このことはステイシーの自尊心を傷つけなかったはずがない。俺だってトリオで演奏できるぞという想いは少なからずあったと思われるのである。ステイシーはBG楽団からの独立も考えていたというが、ピアノにおけるウィルソンとのダブル・スタンバイ状況に起因するとも言われている。そんなことを想いながらこの演奏を聴いてしまう。

Record1-B面4.「ユー・トゥック・アドヴァンテージ・オブ・ミー」は、ロジャース&ハートの名コンビによる1928年のミュージカル『プレゼント・アームス』の主題歌としてヒットしたという。
Record1-B面5.「ゼアズ・ノー・クラウド」は、三人の共作というが即興であろう。タイトルの「観衆がいない」は、これまでカーネギー・ホールの大観衆の前で演奏してきたことの意趣返しであろう。
Record1-B面6.「アイ・ガット・リズム」は、ご存知ガーシュイン作のスタンダード・ナンバー。3曲の中では一番の熱演である。

小編成での録音なので、フリーマン、ステイシーの芸風を知るにはうってつけの録音だと思う。結果、この3曲はいずれもミディアム以上の早めのテンポで、それで決めてしまうのは申し訳ないが、僕にはこのステイシーというピアニストはあまり高く評価できない。弾くフレーズがいずれもつまらないのである。

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第388回エディ・コンドン 1938年

No.388 Eddie Condon 1938

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今回取り上げるエディ・コンドンも前回のジョニー・ドッズ同様かなり久しぶりの登場である。こちらはいつ以来かというと第291回で1933年の録音を取り上げて以来。
この間の録音を僕は持っていないのであるが、ディスコグラフィーなどを見てもあまり出てこないのである。

<Contents> … 1938年1月17日 ニューヨークにて録音

「栄光のコンドン・ジャズ」Mainstream Records XM-34-MSD
B面2曲目カーネギー・ドラッグCarnegie Drag
“Eddie Condon/That's a serious thing” History 20.3008-HI
CD1-3.ジャ‐ダJa-Da
CD1-4.ラヴ・イズ・ジャスト・アラウンド・ザ・コーナーLove is just around the corner
CD2-4.ビート・トゥ・ザ・ソックスBeat to the socks

<Personnel> … エディ・コンドンと彼のウィンディ・シティ・セヴン(Eddie Condon and his Windy City Seven)

Bandleader&Guitarエディ・コンドンEddie Condon
Cornetボビー・ハケットBobby Hackett
Tromboneジョージ・ブルニーズGeorge Brunies
Clarinetピー・ウィー・ラッセルPee Wee Russell
Tenor saxバド・フリーマンBud Freeman
Pianoジェス・ステイシーJess Stacy
Bassアーティー・シャピロArtie Shapiro
Drumsジョージ・ウェットリングGeorge Wettling

この日の録音は、メインストリーム・レコーズから発売された「栄光のコンドン・ジャズ」に1曲、CD“Eddie Condon/That's a serious thing”に3曲収められている。まず興味を引かれるのは、「栄光のコンドン・ジャズ」に収められた「カーネギー・ドラッグ」である。実はこの日の前日カーネギー・ホ−ルではベニー・グッドマンのコンサートが行われており、そのBG楽団のレギュラー・ピアニストとしてジェス・ステイシーは、<シング・シング・シング>などにおいて一世一代の大熱演を演じている。この録音日は、1月17となっているが、実際のところは、ステイシーはコンサートが終了したその足で、スタジオ入りし、その興奮冷めやらぬ指でピアノを弾いたのである。

B面2曲目「カーネギー・ドラッグ」は、伝統的な12小節のブルースをヘッド・アレンジで演奏したもの。上記ソロはまずステイシーが2コーラス取り、ミュートTb、コルネット、Ts、Clの順に出る。Tbのブルニーズは彼の全録音中屈指の名演だという。ラスト・コーラスのアンサンブルは、ディキシー・スタイルで行われる。
CD1-3.「ジャ‐ダ」は、ディキシー風のアンサンブルで始まる。コンドン一党のシカゴ・ジャズは元々ニューオリンズ・ジャズの再現を目指したものだったことを思い出させる演奏となっている。しかしソロを取るフリーマンはどこかレスター・ヤング風であるのが面白い。
CD1-4.「ラヴ・イズ・ジャスト・アラウンド・ザ・コーナー」。こちらもハケットのリードするアンサンブルはディキシー風である。ソロはラッセルが取り、ハケットとの絡みなどがあり、フリーマンのソロとなり、ハケットのリードするアンサンブルで締め括る。
CD2-4.「ビート・トゥ・ザ・ソックス」。このCDは2枚組であるが、ここで2枚目のCDに移る。全体の流れでこういう収録順になったのだろうが、その意図がよく分からない。録音順不同の収録である。この曲はステイシーのイントロで始まるブルースである。まずソロはハケット(Cor)、そしてブルニーズ(Tb)、フリーマン(Ts)、ラッセル(Cl)と1コーラスずつ取り、ディキシー風の合奏になって終わる。

ここからの音源は全てCD“Eddie Condon/That's a serious thing”からとなる。

<Contents> … 1938年4月30日 ニューヨークにて録音

“Eddie Condon/That's a serious thing” History 20.3008-HI
CD1-5.エンブレイサブル・ユーEmbraceable you
CD2-10.ダイアンDiane
CD2-11.セレナーデ・トゥ・ア・シャイロックSerenade to a Shylock

<Personnel> … エディ・コンドンと彼のウィンディ・シティ・セヴン(Eddie Condon and his Windy City Seven)

移動
Trombone … ジョージ・ブルニーズ ⇒ ジャック・ティーガーデン Jack Teagarden

CD1-5.「エンブレイサブル・ユー」は、ガーシュインの作で現代でもよく取り上げられるスタンダード・ナンバー。これといったテーマ吹奏はなく、すぐにフリーマンのソロとなる。続いてティーガーデン(Tb)、ラッセル(Cl)、ハケット(Tp)がソロを取るが、いずれもリリカルでメロウな雰囲気を醸し出す好ソロの連続である。特にティーガーデンはさすがの力量を示し聴き応えのある素晴らしいソロを取る。またハケットのソロの時にリズム・パターンを変える工夫も見られる。当時の力作の一つではないかと思う。
CD2-10.「ダイアン」。ちょっとしたピアノのイントロの後、ティーガーデンがソロを取るがさすがに聴かせる。続くフリーマンも負けじといいソロを取るが、何となくレスター風である。続いてハケットのリードするアンサンブルとなり、エンディングでは再びティーガーデンが締める。
CD2-11.「セレナーデ・トゥ・ア・シャイロック」はブルースで、ヴォーカル入り。声を聴いてティーガーデンだと分かる。ヴォーカルの後ソロを取るのもティーガーデン。そしてフリーマン、ハケットが続く。いずれも好ソロだ。そして短いドラム・ソロが入りラッセルのソロから倍テンポとなり、ディキシー風アンサンブルで締め括る。

<Contents> … 1938年11月12日 ニューヨークにて録音

“Eddie Condon/That's a serious thing” History 20.3008-HI

CD2-12.カリフォルニア・ヒア・アイ・カムCalifornia here I come

<Personnel> … (多分)エディ・コンドンと彼のウィンディ・シティ・セヴン(Eddie Condon and his Windy City Seven)

Bandleader&Guitarエディ・コンドンEddie Condon
Cornetボビー・ハケットBobby Hackett
Tromboneヴァ―ノン・ブラウンVernon Brown
Clarinetピー・ウィー・ラッセルPee Wee Russell
Tenor saxバド・フリーマンBud Freeman
Pianoジョー・ブシュキンJoe Bushkin
Bassアーティー・シャピロArtie Shapiro
Drumsライオネル・ハンプトンLionel Hampton

バンド名は正確には分からないが、前作同様コモドアへの吹込みなので同じバンド名ではないかと思う。
移動は、
Trombone … ジャック・ティーガーデン ⇒ ヴァ―ノン・ブラウン(Vernon Brown)
Piano … ジェス・ステイシー ⇒ ジョー・ブシュキン(Joe Bushkin)
Drums … ジョージ・ウェットリング ⇒ ライオネル・ハンプトン(Lionel Hampton)

CD2-12.「カリフォルニア・ヒア・アイ・カム」は、まず手数の多いハンプトンのドラムが目立つ。ソロはフリーマン⇒ラッセル、そしてディキシー風合奏となり、エンディングとなる。

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ジャズ・ディスク・ノート 2019年12月22日

第387回 ジョニー・ドッズ 1938年

No.387 Johnny Dodds 1938

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実に久しぶりの登場である。いつ以来かというと前回取り上げたのは2017年10月28日第233回でドッズの1929年の録音を取り上げた時以来である。
この間の状況を、レコード解説の大和明氏が述べている。
すなわち30年代に入ってから大恐慌の影響で仕事に恵まれず、一時タクシーの運転手をしていた時期もあったという。
そして30年代の半ば、スイング時代が到来しジャズが大衆の音楽として受け入れられるようになると、彼のワイルドで強烈な個性は、
当時全盛となっていたビッグ・バンドを演奏を主とした洗練されたスイング・ジャズには到底溶け込めず、吹込み活動から全く遠ざかってしまった。
そしてデッカ・レコードが昨年(1937年)のジミー・ヌーンのレコーディングに続いて、この忘れられた巨匠にレコーディングの機会を与えた。それがこの吹込みである。
ドッズにとって、実に9年ぶり、初めてニューヨークに出てきてのレコーディングであった。
ちょっと気になることとして、解説の大和氏は上記のように「デッカへの吹込み」と書いているし、ディスコグラフィーを見てもデッカとなっているが、
僕の最も信頼する粟村政昭師は、「38年、ドッズは、チャーリー・シェイヴァースをパートナーとしてブランズウィックに数曲吹き込んだ」と書いている。
「チャーリー・シェイヴァースと組んだブランズウィック録音」というのも存在するのだろうか?それとも粟村師の誤りか?

音源は、「ジョニー・ドッズ&ジミー・ヌーン/ビッグ・ソウル・クラリネット」日本盤 MCA-3077

<Contents> … 1938年1月21日録音 ニューヨークにて録音

A面1.ワイルド・マン・ブルースWild man blues
A面2.メランコリーMelancholy
A面3.トェンティナインス・アンド・ディアボーン29th and Dearborn
A面4.ブルース・ガローBlues galore
A面5.スタアカリー・ブルースStack o7Lee blues
A面6.シェイク・ユア・キャンShake your can

<Personnel> … ジョニー・ドッズと彼のシカゴ・ボーイズ(Johnny Dods and his Chicago boys)

Bandleader&Clarinet ジョニー・ドッズJohnny Dodds
Trumpetチャーリー・シェイヴァースCharlie Shavers
Pianoリル・ハーディン・アームストロングLil Hardin Armstrong
Guitarテディ・バンTeddy Bunn
Bassジョン・カービィーJohn Kirby
Drumsオニール・スペンサーO’Neil Spencer


まず、全体的に素晴らしい演奏である。解説に拠るとドッズの久しぶりのレコーディングなので、当時デッカ・レコードのハウス・ピアニストをしていたリル・アームストロングがメンバーを集めたのだという。そしてこの日の演奏は全くディキーから離れ、完全にスイングのスタイルで演奏される。この年の最初の回で取り上げたベニー・グッドマンのカーネギー・ホール・コンサートから5日後の吹込みであることは何らかこのメンバーの心境にも影響があったのではないかと思ってしまう。どちらと言えばドッズとは対照的なジミー・ヌーンの影響が強いとは云われるBGは、本来彼らの下流に属する存在であったはずであるが、今や飛ぶ鳥を落とす勢いであり、それに対して不遇をかこってきたドッズは、ことのほか力が入ったのではないだろうか?それがこの熱演に繋がっているような気もするのである。

1曲目「ワイルド・マン・ブルース」と2曲目「メランコリー」は、27年にブラック・ボトム・ストンパーズによる有名な録音があるというが、残念ながら僕は音源を持っておらず未聴である。解説氏によれば、その時よりもテンポが速い軽快なスイング・ナンバーになっているという。ドッズのエモーショナルなプレイに対して、シェイヴァースの爽快でスインギーなミュート・トランペットが対照的な味を示す。バンの中音を主体とした生ギターによるシングル・トーン奏法も見事であり、TpとClの絡みによるラスト・コーラスはもはやディキシーではなく、完全にスイングのスタイルである。スペンサーの見事なバッキングで乗って実に息の合った素晴らしい展開を聴かせてくれる。
3曲目「トェンティナインス・アンド・ディアボーン」と4曲目「ブルース・ガロー」はいずれも12小節のブルースであるが、ここでも低音奏法と高音奏法を交互に並べたドッズのプレイは感動的であり、ラスト・コーラスでシェイヴァースのオープンでの吹奏とドッズによる展開が見事である。なお、4曲目と5、6曲目のヴォーカルはドラムのスペンサーである。この内4、5曲目は少しディキシー風の味付けがされている。
5曲目「スタアカリー・ブルース」は、編曲もスペンサーが担当している。元は19世紀中ごろに作られたアメリカの古いフォーク・バラードだそうで、色々な歌詞が付けられているが、最も有名なものは”Frankie and Johnny”だという。
6曲目「シェイク・ユア・キャン」でドッズは、シェイバース、バン、カービーといった若手のスイング派のミュージシャンに意外とも思えるような融合性を示している。

全体としてシェイヴァースの地味だが、味のあるプレイが光っている。それに対してリルのピアノは全く存在感がない。

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ジャズ・ディスク・ノート 2019年12月19日

第386回 レイ・ノーブル 1935、36年

No.386 Ray Noble 1935・36

ご覧いただきありがとうございます。引退オジサン<のたり庵>のジャズ学習帳です。

見落としていた録音の復活ものです。バンド名は「レイ・ノーブル・アンド・ヒズ・オーケストラ」です。なぜ見落としてしまったのかについては、ブログ「引退オジサンのジャズ学習日記」、に書きましたので、そちら(12月17日)をご覧ください。
レイ・ノーブルは何といってもチャーリー・パーカーなどバップ期、モダン期のジャズ・メンが愛奏したスタンダード・ナンバー”Cherokee”の作者として有名です。しかし彼は、良い曲を作る作曲家でもあり、編曲家でもあるが、何といっても自己のバンドを率いるバンド・リーダーです。右は1935年当時のレイ・ノーブル楽団。

彼は、イギリスで生まれで、自国でバンドを率いて成功します。そしてアメリカに招かれます。アメリカでは、グレン・ミラーなどの協力を得て、1935年1月にバンドを結成するに至ります。この1935年の録音は「RCAジャズ栄光の遺産シリーズ/ザ・サウンド・オブ・スイング」というLP9枚組のボックスの中に8曲収録されていました。

音源は、「RCAジャズ栄光の遺産シリーズ/ザ・サウンド・オブ・スイング」9枚目 RCA RA-68

<Contents> … 1935、6年 ニューヨークにて録音

B面1.ダウン・バイ・ザ・リヴァーDown by the river1935年2月9日
B面2.チャイナタウン・マイ・チャイナタウンChinatown , my Chinatown1935年5月10日
B面4.レッツ・スイング・イットLet’s swing it1935年6月8日
B面3.ニューオリンズへの道‘Way down yonder in New Orleans1935年5月10日
B面5.セントルイス・ブルースSt. Louis blues1935年6月10日
B面6.ビューグル・コール・ラグBugle call rag1935年10月9日
B面7.ダイナDinah1935年10月9日
B面8.ビッグ・チーフ・デ・ソータBig chief de Sota1936年5月25日

<Personnel(分かるものだけ)> … レイ・ノーブル・アンド・ヒズ・オーケストラ (Ray Noble and his Orchestra)

Band leaderレイ・ノーブルRay Noble
Trumpetピー・ウィー・アーウィンPee Wee Erwinチャーリー・スピヴァクCharlie Spivak
Tromboneウィル・ブラッドレーWill Bradley
Clarinetジョニー・ミンスJohnny Mince
Tenor Saxバド・フリーマンBud Freeman
Pianoクロウド・ソーンヒルClaude Thornhill
Guitarジョージ・ヴァン・エプスGeorge van Eps
Trumpetアル・ボウリーAl Bowllyザ・フレッシュメンThe freshmenスターリング・ボーズSterling Bose

ブログにも書いたが、このシリーズの再発版は、録音データを掲載していないのでよく分からない。音を聴いてもまたラジオ放送のの時の右の写真を見ても明らかに弦が入っていると思われる。
上記のパーソネルは解説文中から拾ったものであるが、当然抜けがある。これはレコード会社の怠慢ということでご容赦いただきたい。

B面1.「ダウン・バイ・ザ・リヴァー」
イギリスの気品に満ちたスイング・スタイルの演奏とヴォーカルが聴かれる。解説氏は、「アル・ボウリーのヌメヌメっとした官能的な歌は得も言われぬ官能的な魅力をたたえている」とし、他に類例を見ないユニークな唱法であると述べている。ベリガンを思わせるTpソロはピー・ウィー・アーウィン。
B面2.「チャイナタウン・マイ・チャイナタウン」
メリハリの効いたブラスとミルト・イエーナ―のリードするサックス陣を縦横に駆使した快演で、グッドマン・スタイルとは異質のスイング感に興味が惹かれる。ソーンヒル、アーウィン、ミンスが張り切ったソロを披露するが、何といってもバド・フリーマンのソロが傑出している。
B面3.「ニューオリンズへの道」
B面4.「レッツ・スイング・イット」
この2曲は、ブックレットの一番初めの収録曲紹介では3曲目「ニューオリンズへの道」、4曲目「レッツ・スイング・イット」となっているが、各曲紹介のページでは3曲目「レッツ・スイング・イット」、4曲目「ニューオリンズへの道」となっている。解説内容と実際の曲を聴くと3曲目「レッツ・スイング・イット」、4曲目「ニューオリンズへの道」と思われるが、「レッツ・スイング・イット」の録音日が6月8日、「ニューオリンズへの道」が5月10日なのでなぜこの曲だけ録音日順にしなかったのか疑問が残る。いずれにしても杜撰な編集である。
B面5.「セントルイス・ブルース」
ボウリ―が柄に合わないブルースを、気分を出して歌っている。
B面6.「ビューグル・コール・ラグ」
冒頭と最後に原メロディーが少し演奏されるのみで、残り大半は全く異なったメロディーで終止する一大お遊び大会であるという。アーウィン、ミンス、フリーマン、エプス(7弦ギター)等の間に出てくるメロディーはオリエンタルからアフリカン、はてはラヴェルのボレロが飛び出すなどその楽しさは抜群である。この編曲が気難し屋で有名なグレン・ミラーとは!と解説氏は書いている。
B面7.「ダイナ」
日本では、ディック・ミネが歌って大ヒットした曲。ここはインストで、ギターをバックにクラリネットのイントロ、そこにトランペットが絡んでいくという手法は洒落ている。倍テンポになってフリーマンが吹き、その後は別の旋律を挿入するというとぼけた趣向で、どうしたの?というくらいグレン・ミラーが遊んでいる。
B面8.「ビッグ・チーフ・デ・ソータは、ボウリ―とボースが相互に歌い合う珍しい曲。ボースはトランぺッターであるが、このヴォーカル部分しか書いていないので、Tpとしては外しておいた。

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ジャズ・ディスク・ノート 2019年12月15日

第385回 アンドリュース・シスターズ 1938年

No.385 The Andrew's Sisters 1938

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音源は、「アンドリュース・シスターズ Original recording 1937-1939」テイチク・レコード CUL-1020-E

<Contents> … 1938年2月21、22日 ニューヨークにて録音

A面2.ジョセフ・ジョセフJoseph , Joseph
A面3.ティ・ピ・ティンTi=Pi-Tin !
A面4.ショートニン・ブレッドShort’nin’ bread
A面5.ウー・ウー・ブーンOooooo-Oh Boom!

A面2.「ジョセフ・ジョセフ」は、大ヒットしたナンバー「素敵な貴方」と同様ユダヤ系統のナンバーで軽快にスイングしている。
A面3.「ティ・ピ・ティン」は、一転してメキシカン・ナンバーとなる。エキゾティックなラテン的なメロディーを持った曲で、解説の故岩浪洋三氏は色っぽいコーラスと書いているが、僕にはそうは感じられない。
A面4.「ショートニン・ブレッド」。元々はアメリカのフォーク・ソングだという。ブギー・ウギーのリズムも飛び出し、多彩で楽しいナンバー。
  A面5.「ウー・ウー・ブーン」。ユーモラスなナンバーで、息の合ったコーラスが見事。曲調は今度は、ディキシー風となる。

<Contents> … 1938年6月4日 ニューヨークにて録音

A面6.セイズ・マイ・ハートSays my heart
B面1.異教徒の恋Pagan love song

A面6.「セイズ・マイ・ハート」は、38年の映画「ココナッツ・グローヴ」で使われた曲だという。Tpソロが入るが誰が吹いているかは不明。
B面1.「異教徒の恋」は、スタンダード・ナンバーという。彼女たちの代表的な快唱ナンバーだという。リフ・スタイルで楽しく歌っている。

B面2.「シャ・シャ」からB面5.「ビリー・ボーイ」まではジミー・ドーシー楽団との共演だという。

<Contents> … 1938年7月27日 ニューヨークにて録音

B面2.シャ・シャSha-sha

B面2.「シャ・シャ」。冒頭と中間部でクラリネット・ソロを取っているのはジミー・ドーシーである。

 

<Contents> … 1938年8月16日 ニューヨークにて録音

B面3.ワン・ツー・スリー、オーリアリーOne , two ,three O’leary

B面3.「ワン・ツー・スリー、オーリアリー」は、このグループの真髄であるよく揃ったコーラスが粋なナンバーである。ここでも中間部でジミー・ドーシーのClソロが聴かれる。



<Contents> … 1938年11月21日 ニューヨークにて録音

B面4.ホールド・タイトHold tight
B面5.ビリー・ボーイBilly boy

B面4.「ホールド・タイト」。この曲は大ヒットし、レコードはベスト・セラーとなったという。 B面5.「ビリー・ボーイ」。ここでは本職はドラマーであるレイ・マッキンレイがヴォーカルで参加して共演している。掛け合いの楽しいナンバーである。

 

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ジャズ・ディスク・ノート 2019年12月12日

第384回 キャブ・キャロウェイ 1938年

No.384 Cab Calloway 1938

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今回取り上げる「キャブ・キャロウェイ」という人は、純然たるジャズ・マンなのかと問われたら、簡単には答えられないと思う。彼は、苦境に陥った「ザ・ミズーリアンズ」を率いて見事に立ち直らせ、バンド名を当初は「キャブ・キャロウェイとミズーリアンズ」と名乗り、デューク・エリントンが巡業に出る時の代役として、コットン・クラブに出演するようになり人気を得た。というところはジャズ・マンぽい。
彼はそもそもは正規の音楽教育を受けた歌手ではあるが、その芸風はお笑い寄りである。僕は彼を日本の芸人に例えれば、故「藤山寛美」だと思う。要は「藤山寛美」は「アホ」役をやらせたら右に出るものがいないが、それは彼自身が「アホ」ではないからできることである。「キャブ・キャロウェイ」は下卑た歌い方をすることがあるが、それはわざと笑いを取るため、楽しんでもらうためであり、彼自身に歌のテクニックがあるからできることである。アメリカではショウ・ビジネスとジャズは垣根の低い隣同士だということを身をもって感じさせるアーティストである。

<Contents>… 1938年1月26日 ニューヨークにて録音

“Cab Calloway & his Orchestra/Penguin swing” Archives of jazz 3801082

CD-3.ラッスル・オブ・スイングRustle of swing
CD-4.スリー・スイングス・アンド・アウトThree swings and out

<Personnel> … キャブ・キャロウェイ・アンド・ヒズ・オーケストラ(Cab Calloway & his Orchestra)

Band leader & Vocalキャブ・キャロウェイCab Calloway
Trumpetシャド・コリンズShad Collinsアーヴィング・ランドルフIrving Randolphラマー・ライトLammar Wright
Tromboneクロウド・ジョーンズClaude Jonesケグ・ジョンソンKeg Johnsonデ・プリースト・ホィーラーDe Priest Wheeler
Clarinet & Alto Saxガルヴィン・ブッシェルGarvin Bushellアンドリュー・ブラウンAndrew Brown
Tenor Saxチュー・ベリーChu Berryウォルター・トーマスWalter “Fut” Thomas
Pianoベニー・ペインBennie Paine
Guitarダニー・バーカーDanny Barker
Bassミルト・ヒントンMilt Hinton
Drumsルロイ・マキシーLeroy Maxey

CD「ペンギン・スイング」の3曲は大分以前、2015年3月の第91回チュー・ベリーの回で取り上げたことがあるが、今回改めて聴いてみよう。

CD-3.「ラッスル・オブ・スイング」は、何となくハッピー・ムード漂うミディアム・テンポの曲で、アンサンブルの後Tp、チュー、Tbと短いソロが続く。やはりチューのソロを聴くナンバーであろう。
CD-4.「スリー・スイングス・アンド・アウト」は、いかにもスイング時代という感じの曲。Tpの後チューのソロは落ち着いたクールな感じで、アンサンブルとの掛け合いでもいい味を出している。

<Contents>… 1938年2月10日 ニューヨークにて録音

“Cab Calloway & his Orchestra/Penguin swing” Archives of jazz 3801082

CD-1.ペンギン・スイングPenguin swing

<Personnel> … キャブ・キャロウェイ・アンド・ヒズ・オーケストラ(Cab Calloway & his Orchestra)

前録音1月26日と変更なし。

「ペンギン・スイング」は、キャブのヴォーカル入り。どこかで聴いたことのあるメロディーではあるが思い出せない。古いアメリカのアニメの曲に似ている気がするのだが…。中間に出るチューのソロが聴き応えがある。

<Contents>… 1938年3月23日 ニューヨークにて録音

“Cab 〜 Ella & Chick” Bandstand records 7125

A面4曲目アジュールAzure

<Personnel> … キャブ・キャロウェイ・アンド・ヒズ・オーケストラ(Cab Calloway & his Orchestra)

Clarinet & Alto sax … ガルヴィン・ブッシェル ⇒ チャウンシー・ホウトン Chauncey Haughton
Guitar … ダニー・バーカー ⇒ モーリス・ホワイトMorris White
以外は前録音2月10日と変更なし。

A面4曲目「アジュール」は、エリントンの作。キャブのヴォーカル入り。ヴォーカル後のアンサンブルが見事である。ただ他には余り聴き処はない。

<Contents>… 1938年8月30日 ニューヨークにて録音

“Cab 〜 Ella & Chick” Bandstand records 7125

A面5曲目シャウト・シャウト・シャウトShout , shout ,shout

<Personnel> … キャブ・キャロウェイ・アンド・ヒズ・オーケストラ(Cab Calloway & his Orchestra)

Drums … ルロイ・マキシー ⇒ コジ―・コールCozy Cole
以外は前録音3月23日と変更なし。

A面5曲目「シャウト・シャウト・シャウト」は、ヴォーカル無し。Ts、Cl、Tpの短いソロはあるもののほとんどはアンサンブルで進行する。これもこれと言って聴きどこはなく、前「アジュール」と共になぜ選曲されたのか疑問に思う。

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ジャズ・ディスク・ノート 2019年12月9日

第383回 ジミー・ランスフォード 1938年

No.383 Jimmy Lunceford 1938

ご覧いただきありがとうございます。引退オジサン<のたり庵>のジャズ学習帳です。

各スイング・バンドの録音が増えるこの1938年、収録されているランスフォード楽団の録音は3曲しかない。何故なんだろう?

<Contents> … 1938年1月6日 ニューヨークにて録音

CD16マージ―Margie

「ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ジミー・ランスフォード」MCA WMC5-328 CD

「ジミー・ランスフォード/ハーレム・シャウト」History 20.1913−HI

<Personnel> … ジミー・ランスフォード・アンド・ヒズ・オーケストラ (Jimmy Lunceford and his Orchestra)

Band leader & Directionジミー・ランスフォードJimmy Lunceford
Trumpetエディー・トンプキンスEddie Tompkinsポール・ウエブスターPaul Websterサイ・オリヴァーSy Oliver
Tromboneラッセル・ボウルズRussell Bowlesトラミー・ヤングTrummy Young
Clarinet & Alto Saxウィリー・スミスWillie Smith
Alto Saxテッド・バクナーTed Bucknerダン・グリッソンDan Grisson
Tenor Saxジョー・トーマスJoe Thomas
Baritone Saxアール・カルザーズEarl Carruthers
Pianoエド・ウィルコックスEd Wilcox
Guitarアル・ノリスAl Norris
Bassモーゼズ・アレンMoses Allen
Drums , Vibraphone & Bellsジミー・クロフォードJimmy Crawford

前1937年11月5日と同じ。このパーソネルに関しては”Harlem shout”、”Very best”とも同じ記載である。

「マージ―」。この曲は「ハーレム・シャウト」と「ヴェリー・ベスト」の両方に収録されている。解説に拠れば当時大ヒットしたナンバーで、色々なバンドが真似たという。トラミーヤングの味のあるヴォーカルとTbソロが傑出しているというが、冒頭のウィリー・スミスのAsもいかにも彼らしい華麗なプレイを聴かせてくれる。

<Contents> … 1938年4月12日 ニューヨークにて録音

CD17ダウン・バイ・ジ・オールド・ミル・ストリームDown by the old mill stream
CD18バイ・ザ・リヴァー・セント・メリーBy the river Sainte Marie

「ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ジミー・ランスフォード」MCA WMC5-328 CD

<Personnel> … ジミー・ランスフォード・アンド・ヒズ・オーケストラ (Jimmy Lunceford and his Orchestra)

前1938年1月6日と同じ。

CD17.「ダウン・バイ・ジ・オールド・ミル・ストリーム」。この曲と次曲でヴォーカルを取るのはAsのダン・グリッソン。ちょっと聴くと本格的な本職の歌手と聞き間違える。解説の瀬川氏はここからソロイストが最も充実した時期に入るという。
CD18.「バイ・ザ・リヴァー・セント・メリー」。この4月12日の吹込みを最後に、1940年の末までは楽団はCBSに移籍し、バンドの長年の不同な一体性の絶頂期に入るという。こう書かれると次の録音こそが楽しみになってしまう。

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ジャズ・ディスク・ノート 2019年12月6日

第382回ミルドレッド・ベイリー 1938年

No.382 MildredBailey 1938

ご覧いただきありがとうございます。定年オジサン<のたり庵>のジャズ学習帳です。前回ミルドレッドの1937年を取り上げたのは第103回2015年6月14日の回でしたので、4年半前となります。その頃は現在のような、「順番に聴く」という企画を実施以前でしたので、ただ単にランダムに取り上げたのでした。

「ミルドレッド・ベイリー/ハー・グレーテスト・パフォーマンシズ」3枚組レコード・ジャケット

<Contents> … 1938年1月10日録音

Record2 A面6曲目サンクス・フォー・ザ・メモリーThanks for the memoryVocalion3931 mx 22266-2
Record2 A面8曲目フロム・ザ・ランド・オブ・ザ・スカイ・ブルー・ウォーターFrom the land of the sky blue waterVocalion3982 mx 22267-2

<Personnel> … ミルドレッド・ベイリー・アンド・ハー・オーケストラ(Mildred Bailey and her orchestra)

Vocal & Bandleaderミルドレッド・ベイリーMildred Bailey
Trumpetジミー・ブレイクJimmy Blake
Clarinetハンク・ダミコHank d’Amico
Tenor saxチュー・ベリーChu Berry
Pianoテディ・ウィルソンTeddy Wilson
Guitarアラン・リュースAllen Reuss
Bassピート・ピーターソンPete Peterson
Drumsディヴ・タフDave Tough

Record2A面6曲目「サンクス・フォー・ザ・メモリー」。これは大好きな曲。ヴォーカルの後Tsソロが入るが、余りチュー・ベリーらしくない感じがするのだがどうだろう。
Record2A面8曲目「フロム・ザ・ランド・オブ・ザ・スカイ・ブルー・ウォーター」。ヴォーカル後のテディ・ウィルソンのソロはやはり端正でいかにも彼らしい。ミルドレッドのヴォーカルは、どの部分化は言い難いが、何となくジャズ・ヴォーカルという感じがするなぁ。

「ミルドレッド・ベイリー/ハー・グレーテスト・パフォーマンシズ」2枚目A面

<Contents> … 1938年1月21日録音

Record2 A面7曲目オールウェイズ・アンド・オールウェイズAlways and alwaysBrunswick8069 mx B 22322-1

<Personnel> … レッド・ノーヴォ・アンド・ヒズ・オーケストラ(Red Norvo and his orchestra)

Xylophone & Bandleaderレッド・ヴォ―ヴォRed Norvo
Trumpetジミー・ブレイクJimmy Blakeゼケ・ザーキーZeke Zarcheyバーニー・ズデコフBarney Zudecoff
Tromboneアル・マストレンAl Mastrenウエス・ハインWes Hein
Alto saxハンク・ダミコHank d’Amicoレオナード・ゴールドスタインLeonard Goldstein
Tenor saxジェリー・ジェロームJerry Jeromeチャーリー・ランフィアCharlie Lanphere
Pianoビル・ミラーBill Miller
Guitarアラン・ハンロンAllen Hanlon
Bassピート・ピーターソンPete Peterson
Drumsジョージ・ウェットリングGeorge Wettling
Vocalミルドレッド・ベイリーMildred Bailey

Record2A面7曲目「オールウェイズ・アンド・オールウェイズ」。何故か1曲だけ1月21日録音の曲を挟んでいる。ヴォーカル、ノーヴォの木琴ソロの他はほとんどアンサンブルという曲。

<Contents> … 1938年2月10日録音

Record2 B面1曲目ウィークエンド・オブ・ア・プライヴェイト・セクレタリーWeekend of a private secretaryBrunswick8088 mx B 22407-2

<Personnel> … レッド・ノーヴォ・アンド・ヒズ・オーケストラ(Red Norvo and his orchestra)

1月21日からの変更点
Trombone … アル・マストレン ⇒ Out

Record2B面1曲目「ウィークエンド・オブ・ア・プライヴェイト・セクレタリー」は、アフロ・キューバンっぽいリズムに乗ったミルドレッドとしてはちょっと珍しいナンバー。

「ミルドレッド・ベイリー/ハー・グレーテスト・パフォーマンシズ」2枚目B面

<Contents> … 1938年3月14日録音

Record2 B面2曲目その手はないよDon't be that wayVocalion4016 mx 22566-1

<Personnel> … ミルドレッド・ベイリー・アンド・ハー・オーケストラ(Mildred Bailey and her orchestra)

2月10日から変更なし

Record2B面2曲目「その手はないよ」は、ベニー・グッドマンで大ヒットしていた曲。ヴォーカルの間にノーヴォの木琴ソロが入る。最後にこれも珍しいミルドレッドのスキャットが聴ける。

<Contents> … 1938年4月21日録音

Record2 B面3曲目ロック・イット・フォー・ミーRock it for meVocalion4083 mx 22768-1

<Personnel> … ミルドレッド・ベイリー・アンド・ハー・オーケストラ(Mildred Bailey and her orchestra)

2月10日、3月14日から変更なし

Record2B面3曲目「ロック・イット・フォー・ミー」。これを言ってはおしまいだが、ヴォーカルの後木琴のソロというのはどうであろうか。トランペットやテナー・サックスのソロが入るのと比べるとどうしてもショボい感じがしてしまうのである。

<Contents> … 1938年9月14日録音

Record3 A面1曲目オールド・フォークスOld folksVocalion4432 mx 23466-1

<Personnel> … ミルドレッド・ベイリー・アンド・ハー・オーケストラ(Mildred Bailey and her orchestra)

2月10日、3月14日、4月21日から変更なし

Record3A面1曲目「オールド・フォークス」。収録場所が何故か3枚目に飛ぶ。この録音では、ミルドレッドのヴォーカルとバンドのアンサンブルだけで構成されていて、楽器のソロは入っていない。ミルドレッドのしみじみとしたヴォーカルが心にしみる。

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ジャズ・ディスク・ノート 2019年12月2日

第381回チック・ウェッブ 1938年

No.381 Chick Webb 1938

ご覧いただきありがとうございます。引退オジサン<のたり庵>のジャズ学習帳です。
この年チック・ウェッブとエラ・フィッツジェラルドにとって、何といっても大きな出来事といえば、『ア・ティスケット・ア・タスケット』の大ヒットであろう。ヒットという言葉に非常に無縁のように思われるチック・ウェッブにとってこの意義は大きいであろう。ベニー・グッドマンがカーネギー・ホールに出演し、「その手はないよ」を大ヒットさせ、カウント・ベイシーもヒットする、そんな中で放ったヒット作、時代にしっかりついて言っているという感じだったであろう。

「MCAジャズの歴史」レコード・ボックス

<Contents> … 1938年5月2日 ニューヨークにて録音

曲名原題レコード個所
アイム・ジャスト・ア・ジターバッグI’m just a jitterbug“Princess of the savoy”A面7曲目
ア・ティスケット・ア・タスケットA-Tisket A-Tasket“MCAジャズの歴史”Record3 B面3曲目.

<Personnel>…チック・ウエッブ・アンド・ヒズ・オーケストラ(Chick Webb and his Orchestra)

Band leader & Drumsチック・ウェッブChick Webb
trumpetマリオ・バウザMario Bauzaボビー・スタークBobby Starkタフト・ジョーダンTaft Jordan
Tromboneサンディ・ウィリアムスSandy Williamsナット・ストーリーNat Storyジョージ・マシューズGeorge Matthews
Clarinet & Alto saxガルヴィン・ブッシェルGarvin Bushell
Alto saxヒルトン・ジェファーソンHilton Jefferson
Tenor saxテディ・マクレーTeddy McRaeウェイマン・カーヴァ―Wayman Carver
Pianoトミー・フルフォードTommy Fulford
Guitarボビー・ジョンソンBobby Johnson
Bassビヴァリー・ピアBeverly peer
Vocalエラ・フィッツジェラルドElla fitzgerald

「アイム・ジャスト・ア・ジッターバッグ」。よくスイングやロックン・ロールなどで男女が組みなって激しく踊られるダンス「ジルバ」をほとんどの方が知っていると思うが、この「ジルバ」の語源が”Jitterbug”。カタカナで書くと「ジターバッグ」となるが、実際の発音は「ジルバ」の方が近いだろう。これもポップス・チューンでエラの歌のうまさが際立っている。まさに縦横無尽の歌いっぷりだ。
「ア・ティスケット・ア・タスケット」は、エラ自身が童謡にヒントを得てアル・フェルドマンに手伝ってもらって作詞作曲したもので、エラ最大のヒット曲、ということはチックにとってももちろん最大のヒット曲。この曲がどのくらいヒットしたかというと、かの“ゴッドファーザー・オブ・ソウル”の異名を持つジェイムズ・ブラウンが、1940年ジョージア州オーガスタでの小学校時代(当時7歳)に「3年生全員の前で、『ア・ティスケット・ア・タスケット』を歌ったこともある。」と言っているくらいだ。
チックのドラムのビートに乗って、バンドとえらが一体となってスイングしているが、どちらかと言えばやはりポップス・ナンバーであろう。僕はエラを中心としたチックのLPを5枚ほど持っているが、この曲はそのどれにも入っておらず、「MCAジャズの歴史」という3枚組のオムニバスに収録されている。

”Ella swings the band”レコード・ジャケット

<Contents> … 1938年6月9日 ニューヨークにて録音

タイトル原題レコード1レコード2
エヴェリバディ・ステップEverybody step“Princess of the savoy”B面8曲目“Cab - Ella & Chick”B面5曲目
パック・アップ・ユア・シンズ・アンド・ゴー・トゥ・ザ・デヴィルPack up your sins and go to the devil“Ella swings the band”A面7曲目
エラElla“Ella Fitzgerald with Chick Webb’s band”A面4曲目

<Personnel>…チック・ウエッブ・アンド・ヒズ・オーケストラ(Chick Webb and his Orchestra)

前5月2日と同じ
上記は“Princess of the savoy”記載のパーソネルで、“Ella Fitzgerald with Chick Webb’s band”も同じ記載。
但し“Cab - Ella & Chick”では相違点が多い。相違点をまとめると
〇トロンボーンにジョージ・マシューズは加わっておらず、サンディとナットの二人である。
〇クラリネット&Alto saxはガルヴィン・ブッシェルではなく、チャウンシー・ホートン
〇アルト・サックスはヒルトン・ジェファーソンではなく、ルイ・ジョーダン
いつものことながら僕には決め手がないので、レコードによって記載が違うことを報告するに留めよう。

「エヴェリバディ・ステップ」と「パック・アップ・ユア・シンズ・アンド・ゴー・トゥ・ザ・デヴィル」は、アーヴィング・バーリンの作。いかにもスイング時代らしいダンス・ナンバー。
「エラ」は、ウエッブとエルスワースト云う人の作。まず男性ヴォーカルが入るが、これは不明。裏面英文解説に書てあるのかもしれないが、英語が分からないもので…すいません。それに応えるエラが茶化したように歌う。ユーモア・ソングの一種。

”Bronzeville stomp”レコード・ジャケット

<Contents> … 1938年8月13日 ニューヨークにて録音

“Bronzeville stomp / Chick Webb in the thirties” Jazz archives JA-33 輸入盤

曲名原題レコード個所
ライザLiza“Bronzeville stomp”A面1曲目

<Personnel>…ザ・サタディ・ナイト・スイング・クラブ・ハウスバンド(The Saturday night swing club houseband)

trumpetロイ・エルドリッジRoy Eldridge
Drumsチック・ウェッブChick Webb
Others不明Unknown

「ライザ」は、ガーシュイン兄弟の作。最初にアナウンスが入るので多分ラジオ放送の録音ではないかと思われる。Tpのロイ・エルドリッジとチックの他はメンバーは不明である。先ずチックの激しいドラムのイントロで始まる。これだけ激しく叩きまくるチックのドラムは他のレコードでは聴かれない珍しいもの。演奏自体もかなりホットで熱のこもった力演である。エルドリッジは短いがさすがに聴かせるソロを取る。とにかく終始激しいチックのドラムに圧倒される。


”ChickWebb_WithEllaFitzgerald”レコード・ジャケット

<Contents> … 1938年8月17日 ニューヨークにて録音

タイトル原題レコード1レコード2
愛さずにはいられないI can't stop loving you“Princess of the savoy”B面1曲目
アイ・レット・ア・ティア・フォール・イン・ザ・リヴァーI let a tear fall in the river“Princess of the savoy”B面2曲目
ワッキー・ダストWacky dust“Ella Fitzgerald with Chick Webb’s band”A面3曲目“Ella swings the band”B面1曲目

<Personnel>…チック・ウエッブ・アンド・ヒズ・オーケストラ(Chick Webb and his Orchestra)

前5月2日と同じ

「愛さずにはいられない」は、典型的なこの時代のポップス・チューン。堂々とした落ち着いたえらのヴォーカルが貫録さえ感じさせる。”ア・ティスケット・ア・タスケット”という大ヒットを生み出したので、自信がみなぎっている感じである。朗々としたTpソロはボビー・スターク。
「アイ・レット・ア・ティア・フォール・イン・ザ・リヴァー」。こちらも前曲同様エラの歌いっぷりが見事である。ここでのTsソロはテディ・マクレーである。曲調にあったリリカルで感情のこもったよいソロである。
「ワッキー・ダスト」は、前2曲に比べればスインギーなナンバー。エラのヴォーカルの前は殆どアンサンブルのみで進行する。ヴォーカルの後Tpソロが入るが誰かは不明。とにかくこの日はエラのヴォーカルが実に好調である。


”Princess of Savoy”レコード・ジャケット

<Contents> … 1938年10月6日 ニューヨークにて録音

曲名原題レコード個所
F.D.R.ジョーンズF.D.R.Jones“Princess of the savoy”B面3曲目
アイ・ラヴ・イーチ・ムーヴ・ユー・メイクI love each move you make“Princess of the savoy”B面4曲目
イッツ・フォクシーIt’s foxy“Princess of the savoy”B面5曲目
アイ・ファウンド・マイ・イエロウ・バスケットI found may yellow basket“Princess of the savoy”B面6曲目

<Personnel>…チック・ウエッブ・アンド・ヒズ・オーケストラ(Chick Webb and his Orchestra)

以下以外 前8月17日と同じ。変更点は
マリオ・バウザ ⇒ リチャード・”ディック”・ヴァンス Richard “Dick” Vance

「F.D.R.ジョーンズ」。ここでもエラの歌のうまさが光る。バンドのメンバーがバック・コーラスをつけている。
「アイ・ラヴ・イーチ・ムーヴ・ユー・メイク」。ミディアム・テンポのポップス・ナンバー。エラのヴォーカルの後のTpはタフト・ジョーダン。
「イッツ・フォクシー」。この曲もエラのヴォーカルの後のTpソロはタフト・ジョーダンが取っている。
「アイ・ファウンド・マイ・イエロウ・バスケット」。この曲もエラとバンドのコーラスとの掛け合いで進行する。実に楽し気なナンバーに仕上がっている。

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