アート・ホーデス 1945年

Art Hodes 1945

クラシカルでトラディショナルなプレイ・スタイルと言われるアート・ホーデス。僕は彼の1945年の吹込みは、ブルーノート盤しか持っていない。

「シドニー・ベシェ/ザ・ブルーノートイヤーズ」

<Date&Place> … 1945年1月29日 ニューヨークにて録音

<Personnel> … シドニー・ベシエズ・ブルー・ノート・ジャズメン(Sidney Bechet's blue note jazzmen)

Band leader & Clarinetシドニー・ベシエSidney Bechet
Trumpetマックス・カミンスキーMax Kaminsky
Tromboneジョージ・ラッグGeorge Lugg
Pianoアート・ホーデスArt Hodes
Bassポップス・フォスターPops Foster
Drumsフレッド・ムーアFred Moore

<Contents> … 「シドニー・ベシェ/ザ・ブルーノートイヤーズ」(Bluenote CJ28-5161)

CD-6.「ハイ・ソサイエティ」(High society)
ディキシーのスタンダード・ナンバー。溌溂としたアンサンブルから、ベシェのソロとなる。解説にはクラリネットと書いてあるが、音色的にはソプラノ・サックスのような気がする。その後は集団即興となる。元気がよく聞くものを浮き浮きさせるような素晴らしい演奏である。

<Date & place> … 1945年4月6日 ニューヨークにて録音

<Personnel> … オリジナル・アート・ホーデス・トリオ(Original Art Hodes' trio)

Band leader & Pianoアート・ホーデスArt Hodes
Trumpetマックス・カミンスキーMax Kaminsky
Drums & Vocalフレッド・ムーアFred Moore

<Contents> …「ブルーノートSP時代」(TOCJ-5234-38)

CD6-11.K.M.H.ドラッグK.M.H. drag
CD6-12.ファニー・フェザーズFunny feathers
CD6-13.ブルースン・ブーズBlues'n booze
CD6-14.ザット・エクセントリック・ラグThat eccentric rag
「K.M.H.ドラッグ」
3人の名字の頭文字をとったタイトル。ピアノのイントロから始まるゆったりとしたテンポのナンバー。エモーショナルなホーデスのプレイが印象的で、ホーデス自身も気に入っている演奏だそうである。
「ファニー・フェザーズ」
シンプルで素朴なカミンスキーのソロの後ホーデスは、ブギーでソロを始める。再びカミンスキーがソロを取り、もう一度ホーデスに渡し、またカミンスキーに戻る。
「ブルースン・ブーズ」
ゆったりとしたブルース。カミンスキーが珍しくミュートでソロを取り、ムーアのヴォーカルとなる。ムーアはジャグ・バンドなどで活躍した人物。カミンスキーのソロは凄味がある。
「ザット・エクセントリック・ラグ」
弾むようなリズミックなナンバー。これほどカミンスキーのプレイが堪能できる録音は少ないのではないかと思う。

<Date & place> … 1945年9月14日 ニューヨークにて録音

<Personnel> … アート・ホーデズ・バック・ルーム・ボーイズ(Art Hodes' back room boys)

Band leader & Pianoアート・ホーデスArt Hodes
Trumpetオリヴァー・メッソーOliver "Rev" Mesheux
Clarinetオマー・シメオンOmer Simeon
Bassアル・ルーカスAl Lucas
Drumsフレッド・ムーアFred Moore

<Contents> …「ブルーノートSP時代」(TOCJ-5234-38)

CD6-15.ノン・オブ・マイ・ジェリー・ロールNone of my Jelly roll
CD6-16.ブルース・フォー・ジェリーBlues for Jelly
CD6-17.ビール・ストリート・ブルースBeale street blues
CD6-18.ジャック・デイリー・ブルースJack dailey blues

Tpのオリヴァー・メッソーは、この録音で初めて知った。なかなか良いプレイをすると思うが、それほど有名ではない。何故なんだろう。

「ノン・オブ・マイ・ジェリー・ロール」
朗々としたメッソーのTpとそれに絡むシメオンのオブリガードがいい。最初はシメオン、続いてホーデス、そしてメッソーのソロからアンサンブルとなる。正にディキシー。
「ブルース・フォー・ジェリー」
ジェリー・ロール・モートンに捧げたシメオン作のブルースだという。冒頭のシメオンのソロがしんみりしていい。一方メッソーは力強く吹き切り、ホーデスも音数を絞った間を活かしたプレイ、再びシメオンのソロにメッソーが絡んでエンディングに向かう。
「ビール・ストリート・ブルース」
W.C.ハンディ作のディキシーのスタンダード・ナンバー。テーマのアンサンブルから先ずシメオンがソロを取る。次いでメッソーはグロウル・ミュートによるソロ、ホーデスとソロを回し、テーマ・アンサンブルに戻る。
「ジャック・デイリー・ブルース」
ホーデス作のブルース。テーマ・アンサンブルの後最初にホーデスがソロを取る。アンサンブルを挟んでメッソー、シメオンと続き、エンディングに向かう。

<Date & place> … 1945年12月26日 ニューヨークにて録音

<Personnel> … ベイビー・ドッズ・ジャズ・フォー(Babby Dodds jazz four)

Band leader & Drumsベイビー・ドッズBaby Dodds
Clarinetアルバート・ニコラスAlbert Nicholas
Band leader & Pianoアート・ホーデスArt Hodes
Bassウェルマン・ブラウドWellman Braud

<Contents> …「ブルーノートSP時代」(TOCJ-5234-38)

CD6-19.フィーリン・アット・イーズfeelin' at ease
CD6-20.ケアレス・ラヴCareless love
CD6-21.ハイ・ソサイエティHigh society
CD6-22.ウィニン・ボーイ・ブルースWinin' boy blues
「フィーリン・アット・イーズ」
ピアノのイントロの後ニコラスがテーマを吹き、そのままソロに入る。続いてホーデス、再びニコラスのソロ。ニコラスが全面的にフューチャーされたナンバーである。
「ケアレス・ラヴ」
ニューオリンズ時代からのスタンダード・ナンバー。ここでもニコラスは素晴らしいプレイを披露する。ドッズはウッドブロックを使ったプレイを披露し、ブラウドの唸るベース・ソロもいい。
「ハイ・ソサイエティ」
これもニューオリンズ時代からのスタンダード・ナンバー。この曲はクラリネット奏者の腕の見せ所なのだという。ホーデスの激しいコンピングのソロといいニコラスの名人芸といい聴き処が多い作品である。
「ウィニン・ボーイ・ブルース」
ここではグッとテンポを落として、ニコラスのヴェテランらしい落ち着いたプレイが光る。ホーデスのソロもいい。

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