今回は、ベニー・カーターの1939年の吹込みを取り上げる。
| Band leader & Piano | … | テディ・ウィルソン | Teddy Wilson |
| Trumpet | … | ロイ・エルドリッジ | Roy Eldridge |
| Clarinet & Alto sax | … | ベニー・カーター | Benny Carter |
| Tenor sax | … | アーニー・パウエル | Ernie Powell |
| Guitar | … | ダニー・バーカー | Danny Barker |
| Bass | … | ミルト・ヒントン | Milt Hinton |
| Drums | … | コジ―・コール | Cozy Cole |
| Vocal | … | ビリー・ホリディ | Billie Holiday |
このセッションにおける担当楽器については色々説があるというが、ここでは上記レコード解説の大和明氏の説を記載しておく。
| Record2 A-1. | 何て言ったらいいの | What shall I say ? |
| Record2 A-2. | お天気のせいなのよ | It's easy to blame the weather |
| Record2 A-3. | 貴方が考える以上に | More than you know |
| Record2 A-4. | シュガー | Sugar |
ジョン・ハモンド監修によるテディ・ウィルソンとビリー・ホリディのコンビによるブランズウィック・セッション最後の録音。前年度の録音では、テディは他のメンバーに余りソロを取らせていない。サックスを中心としたアンサンブルなどをバックにテディのピアノを浮き上がらせていると、解説では書かれているがここではメンバーにも十分ソロ・スペースを与えている。テディに心境の変化があったのだろうか。ともかくこの後テディは自分のオーケストラを率いてレコーディングを始める。
アーニー・パウエルは当時ベニー・カーターの楽団にいたTs奏者だという。このパウエルが頑張ったことでこのセッションは素晴らしいものになった。テディ、エルドリッジ、カーターと名人が揃えばいいセッションになるという当たり前と言えば当たり前のことをこのセッションからは感じることができる。このセッションでのビリーは好きだなぁ。
| Band leader & Alto sax | … | ベニー・カーター | Benny Carter |
| Trombone | … | ヴィック・ディッケンソン | Vic Dickenson |
| Piano | … | エディ・ヘイウッド | Eddie Heywood |
| Others | … | 不明 | Unknown |
パーソネルが不備で分かるミュージシャンだけ上記記入した。
レコード裏面の解説は大和明氏が書いているが、大和氏らしからぬ不親切な解説である。他にもう一人或いは二人「E.パウエル」という人物が加わっていることになっているが、B面8ソロ・オーダーでE.パウエル(Cl)、E.パウエル(Ts)とある。しかしこれは同一人物がクラリネットとテナーを持ち替えたのか、それぞれ別の人物なのか分からない。それにE・パウエルにしても、たぶんアーニー・パウエル(Ernie Powell)というリード奏者ではないかと思うのだが、エディー・パウエル(Eddie Powell)というリード奏者もいるので、分からない。そのためパーソネルからは外しておいた。レコード解説は不備だが演奏は素晴らしい。
| B面7. | フェイヴァ―・オブ・ア・フール | The favor of a fool |
| B面8. | リフ・ロンプ | Riff romp |
この2曲はカップリングで発売された。
| Band leader , Vibraphone & Vocal | … | ライオネル・ハンプトン | Lionel Hamton | ||||||
| Trumpet | … | ディジー・ガレスピー | Dizzy Gillespie | ||||||
| Alto sax | … | ベニー・カーター | Benny Carter | ||||||
| Tenor sax | … | コールマン・ホーキンス | Coleman Hawkins | 、 | チュー・ベリー | Chu Berry | 、 | ベン・ウエブスター | Ben Webster |
| Piano | … | クライド・ハート | Clyde Hart | ||||||
| Guitar | … | チャーリー・クリスチャン | Charlie Christian | ||||||
| Bass | … | ミルト・ヒントン | Milt Hinton | ||||||
| Drums | … | コージー・コール | Cozy Cole |
ともかく大変なメンバーである。当時最高のテナー・サックス奏者と思われていたホーキンス、チュー、ウエブスターの3巨頭が顔を揃え、アルトにはこれまたジャズ・グレイト、ベニー・カーターが入る。まず、ホーキンスは1934年にフレッチャー・ヘンダーソン楽団を辞め、ヨーロッパへ渡る。そしてこの年帰国するのであるが、いつ帰国したのだろうか?寄稿して最初に吹き込んだのが超有名なあの”Body and soul”(1939年10月11日吹込み)という記載がある(岩浪洋三氏 ”Coleman Hawkins”BVCJ-37155CD解説)。しかしどう考えてもこちらの録音の方が時期が早い。ホークの帰米後初録音に当たるはずである。
そしてビ・バップの立役者の一人ディズがTpに座るが、この時はキャブ・キャロウェイ楽団でチューと同僚だった。さらにギターのクリスチャン、彼もビ・バップの草創期の伝説化したギタリストである。野口氏はなぜか書いていないが、「チャーリー・クリスチャン/メモリアル・アルバム」に記載されているディスコグラフィーではこれが初吹込みに当たる貴重な録音である。ともかく聴きどころ満載のセッションである。
| Record4.A-4 | ホエン・ライツ・アー・ロウ | When lights are low |
| Record4.A-5 | ワン・スイート・レター・フロム・ユー | One sweet letter from you |
| Record4.A-6 | ホット・マレッツ | Hot mallets |
| Record4.A-7 | アーリー・セッション・ホップ | Early session hop |
| Band leader & Vibraphone | … | ライオネル・ハンプトン | Lionel Hamton |
| Trumpet | … | ベニー・カーター | Benny Carter |
| Clarinet | … | エドモンド・ホール | Edmond Hall |
| Tenor sax | … | コールマン・ホーキンス | Coleman Hawkins |
| Piano | … | ジョー・サリヴァン | Joe Sullivan |
| Guitar | … | フレディー・グリーン | Freddie Greene |
| Bass | … | アーティー・バーンスタイン | Artie Bernstein |
| Drums | … | ズッテイ・シングルトン | Zutty Singleton |
| Record5.A-1 | ダイナ(テイク1) | Dinah take1 |
| Record5.A-2 | ダイナ(テイク1) | Dinah take1 |
| Record5.A-3 | マイ・バディ | My Buddy |
| Record5.A-4 | シンギン・ザ・ブルース | Singin’the blues |
このメンバーも魅力的である。カーターはトランペットも本職はだしである。ジョー・サリヴァン、シングルトンは当時自己のグループを率いて活躍していた。