チャーリー・ジョンソンズ・パラダイス・オーケストラ 1929年

Charlie Johnson's Paradise Orchestra 1929

メンバーのレナード・ディヴィスとジョージ・スタッフォードはこの年の2月に行われたエディ・コンドンらとの白黒混合レコーディングに参加していた。そして今回の2曲の録音でチャーリー・ジョンソンのニュー・ヨークでのラスト・レコーディングとなる。

<Date&Place> … 1928年5月8日 ニュー・ヨーク

<Personnel> … チャーリー・ジョンソン・アンド・ヒズ・パラダイス・バンド(Charlie Johnson and his Paradise band)

 
Band leader & Pianoチャーリー・ジョンソンCharlie Johnson
Trumpetシドニー・ド・パリスSidney De Parisレナード・ディヴィスLeonard Davis
Tromboneジョージ・ワシントンGeorge Washington
Alto sax , Clarinetベン・ウィチッドBen Whittetエドガー・サンプソンEdger Sampson
Clarinet & Tenor saxベニー・ウォーターズBenny Waters
Banjoボビー・ジョンソンBobby Johnson
Tubaビリー・テイラーBilly Taylor
Drumsジョージ・スタッフォードGeorge Stafford

パーソネルはWeb版ディスコグラフィーによる

<Contents> … 「RCAジャズ栄光の遺産シリーズ第9巻/ザ・ビッグ・バンド・イーラ」(RCA RA45〜53)

 
B面6曲目ハーレム・ドラッグHarlem Drag
B面7曲目ホット・ボーンズ・アンド・ライスHot bones and rice

B-6.ハーレム・ドラッグ
レコード解説の瀬川昌久氏は、「ベン・ウォーターズのCl、ド・パリスの輝かしいTpソロが光っている。最後のTbはジョージ・スティーヴンソン」と書いているが、Web版のディスコグラフィーとはかなり相違している。ここではWeb盤を採用する。
スローなテンポの曲で、アンサンブルの後アンサンブルを挟みながらCl、ミュートTp、Tbとソロが入る。
B-7.ホット・ボーンズ・アンド・ライス
こちらもゆったりとしたテンポの、いかにも黒人らしい、ブルーな感じのブルース。アンサンブルの後アンサンブルを挟んでのミュートTpのソロが素晴らしい。

僕の持っているのチャーリー・ジョンソンのレコードはここまでとなる。最後にガンサー・シュラー氏のこのバンドに対する評価をまとめてみよう。
「チャーリー・ジョンソンのパラダイス・バンドは、その全盛期には多くの人々によって、デューク・エリントンと同じくらいに高く評価された。ハーレムのナイト・クラブ「スモールズ・パラダイス」を本拠とするこのバンドは、ある意味では、デュークの最も身近な競争相手だった。というのは、デュークもまたダウンタウンからやってくる白人のお客のために、ショウやジャングル物の音楽を提供していたからである。
このバンドには、ジミー・ハリソン、ジャボ・スミス、ベニー・カーター、シドニー・ド・パリス、チューバのサイラス・セント・クレアやビリー・テイラー、驚異的なバンド・ドラマーのジョージ・スタッフォードなど数多の優秀な音楽家が在籍した。しかしこのバンドは長続く生き延びることができなかった。
このバンドには、フレッチャー・ヘンダーソンやマッキニーズ・コットン・ピッカーズのようなバンドと競合するために必要な正確さや腕の良い編曲家を持たなかったし、エリントンのような想像的な才能と規律を備えた指導者を持たなかった。このバンドは、ドン・レッドマンの編曲手法を熱心に模倣したが、おおむね身に付けることができなかった。また、このバンドでのジャボ・スミスは、自身のバンドとは比べものにならないくらい劣っている。」
確かに瀬川氏は、Tpジャボ・スミスのソロを全て「輝かしい」と高評価だが、少々もたついている感じがする個所もあり、僕にも全篇素晴らしいとは言えないような気がするが…。

前回のM.K.C.P.に比べれば確かに粗削りなところはあるが、こちらの方が楽し気に演奏している感じがして好感が持てる。「パラダイス・バンド」(天国楽団)という名前のせいだろうか?

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