本名:マイケル・マーマロサ(Michael Marmarosa)
1925年12月12日ペンシルヴァニア州ピッツバーグ生まれ。
2002年9月17日ペンシルヴァニア州ピッツバーグにて死去。
あだ名のドー・ドー(Do do)は17世紀末に絶滅したとされる、ガチョウほどの大きさの飛べない鳥。大きな頭、短い体、鳥のような鼻から子供の頃に付けられた揶揄する仇名である。
イタリア系の労働者階級の家庭に生まれた。当初トランペットを希望していたが、両親に説得され、9歳からピアノを始めたという。
当初クラシック音楽のレッスンを受けていたが、4歳年上のエロール・ガーナーからジャズを教えられたという。
1941年頃からプロとしてのキャリアをスタートさせ、15歳頃ジョニー・デイヴィス・オーケストラに加わった。
翌年、ジャム・セッションでの演奏がダウンビート誌に取り上げられ、全国のジャズ・プレスで初めて取り上げられた。
デイヴィス・オーケストラの解散後、1942年末頃にジーン・クルーパに加わった。
1943年にフィラデルフィアで行われたクルーパでの公演後、徴兵忌避を非難した水兵たちに殴られて昏睡状態に陥った。
この時受けた頭部の怪我はプレーには影響しなかったが、心理的な問題を引き起こしたと言われる。
1943年半ばクルーパのオーケストラが解散した後、テッド・フィオ・リト、チャーリー・バーネットのバンドに1944年3月まで在団した。
この間チャーリー・バーネットのバンドでレコーディング・デビューを果たしている。
その年の4月から10月まで、彼はMGMの映画「スリル・オブ・ア・ロマンス」でのオーケストラの出演を含め、トミー・ドーシーと共演した。
しかし彼の演奏はドーシーに理解されず解雇されたという。
その後すぐにアーティ・ショウのバンドに加わり、1945年11月まで在団した。
しかし1940年代初頭から、先進的なプログレッシブ・ジャズの形態を模索していて、
新しいムーブメントのリーダーであるディジー・ガレスピーとチャーリー・パーカーと出会い、ビバップにますます惹かれていった。
1945年、ロサンゼルスに移り住み、翌年の3月にパーカーがダイヤル・レコードに初めて録音した際のピアニストを務めた。
そこで録音された2曲、"Ornithology"と"Yardbird Suite"はグラミー賞の殿堂入りを果たした。
1945年から47年にかけて、ビ・バップとスウィングの両方の分野でサイドマンとして幅広くレコーディングを行った。
しかしナイト・クラブなど公開の場で演奏することはめったになかったという。
例外的にボイド・レエバーンのバンドでナイトクラブのソリストとして演奏した。それはレエバーンのオーケストラがグループだったからと言われる。
1946年に初リーダー作をレコーディングした。
1947年、ジーン・ノーマンのジャスト・ジャズのコンサートに出演し、『エスクァイア』誌のニュー・スター(ピアノ)賞を受賞した。
しかし1948年に健康上の理由で生地ピッツバーグに戻った。
その後は演奏の頻度が少なくなり、約10年間はほとんど地元で活動していた。
1950年に結婚したが、結婚生活は短命で、その年の秋に再びピッツバーグの両親の家に戻った。
離婚の条件で、彼は子供たちに二度と会うことはできなかったことが、彼の心に大きな傷を与えた。
以後かつて持っていた意欲を失ったように見えたという証言が残っている。
1954年軍隊に徴兵され、退役に先立って退役軍人局の病院での数ヶ月が過ごした。
その時点で精神状態が悪くなっており、ピッツバーグに戻ってからも時に数週間も姿を消したり不安定な状態は続いた。
1960年代初頭に一度カムバック・レコーディングを行ったが、すぐにピッツバーグに引きこもり、1970年代初頭まで時折演奏する程度だったという。
それ以来、30年後に亡くなるまで、ピッツバーグ地域の姉ドリスの家族との生活と退役軍人病院での生活を交互に繰り返した。
2002年9月17日、ピッツバーグの退役軍人病院で心臓発作で亡くなった。
アーティ・ショウの1944年の録音に名前がある。
「RCAジャズ栄光の遺産シリーズ11/ザ・サウンド・オブ・スイング」(RCA RA-65)
"The complete Artie Shaw Vol.7"(Bluebird AX M2-5580-2C)
「レスター・ヤング/ザ・コンプリート・アラジン・セッションズ 第1集」(King records K18P-9256)
"Lester Young/The complete Aladdin recordings"(BlueNote CDP 7243 8 32787 2-5)
「ベスト・オブ・レスター・ヤング」(Victor MJ-7042)
"Charlie Parker/Every bit of it"(Spotlite SPJ150D)
"Boyd Raeburn and his orchestra/1944-46"(First time record FTR-1515)
"Boyd Raeburn/Where you at"(Hep 3)
"Boyd Raeburn/Nemphis in June"(Hep 22)
"Boyd Raeburn/On the air Vol.1"(HEP 1)
「ビッグ・テナー」(BT-2022)
"Charlie Parker/On Dial Volume1"(Spotlite 101)
「チャーリー・パーカー・オン・ダイヤル Vol.1」(TOCJ-6201)
"Wardell Gray/Easy swing"(Contact record STD1032)
"Howard McGhee/Trumpet at Tempo"(Spotlite SPJ131)