アール・ハインズ 1935年
Earl Hines 1935
アール・ハインズの1935年の録音である。僕が注目したいのは、前回は1934年9月の録音で、録音場所はシカゴであった。そして今回は約5か月後の1935年2月の録音だが、録音場所はニューヨークとなっていることである。しかしメンバーは5か月前と同じなのである。この時期ビッグ・バンドのメンバーは出入りが激しかったというが、場所をシカゴ⇒ニューヨークに移しても同メンバーというのは珍しいのではないかと思う。
それは何故であろうか?メンバーがこのバンドにいた方がメリットがあると判断したからであろうが、不況のこの時期定期的に仕事が得られるバンドから移るのはリスキーと判断したのかもしれないし、このバンドにいれば良いキャリアが積めると判断したのだろうか?
<Date&Place> … 1935年2月12日 ニューヨークにて録音
<Personnel>…アール・ハインズ・アンド・ヒズ・オーケストラ(Earl Hines and his Orchestra)
パーソネルは、前録音1934年9月16日から変更なし。
<Contents> … 「アール・ハインズ/サウスサウド・スゥイング」(SDL 10351)
| B面3. | ディスアポインテッド・イン・ラヴ | Disappointed in love |
| B面4. | リズム・ララバイ | Rhythm lullaby |
| B面5. | ジャパニーズ・サンドマン | Japanese sandman |
| B面6. | バブリング・オーヴァー | Bubbling over |
| B面7. | ブルー | Blue |
| B面8. | ジュリア | Julia |
B-3.[ディスアポインテッド・イン・ラヴ]、B-4.[リズム・ララバイ]
ヴォーカル・コーラス・グループザ・パーマー・ブラザーズによるヴォーカル及びコーラス入りである。
「ディスアポインテッド・イン・ラヴ」はジミー・マンディの編曲で、マンディは出だしの部分で素晴らしいテナー・ソロを繰り広げる。続くヤングのTbも素晴らしい。
「リズム・ララバイ」は、コーラスの後クラレンス・パーマーのルイ・アームストロングを模したエネルギッシュなヴォーカルが興を添える。
B-5.[ジャパニーズ・サンドマン]
日本人としては気になるタイトルだが、これまでも何度か登場している。ハインズの長尺のソロが聴ける。アンサンブルの後ヤングのTb、シメオンのClの短いソロが入るがどちらも秀逸である。
B-6.[バブリング・オーヴァー]
アップ・テンポのナンバーで、ルイ・アームストロングにインスパイア―されたTpソロを取るのはウォルター・フラーだそうで、シメオンの低音から高音域まで縦横に展開するシメオンのソロが聴きものである。
B-7.[ブルー]
グッとテンポを落としたナンバーで、ミュートTpソロはディクソン、ハインズのPソロが続く。エンディングの迫力あるアンサンブルなど聴き処が多い。
B-8.[ジュリア]
1934年9月12日録音の「ロゼッタ」と同様Tpのウォルター・フラーのヴォーカル入りである。このフラーのヴォーカルもかなりアームストロングに似せたものになっており、如何にアームストロングの影響が大きかったかが知れるナンバーである。
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