エディ・コンドン 1939年

Eddie Condon 1939

<Date&Place> … 1939年8月11日 ニュー・ヨークにて録音

<Personnel> … エディ・コンドンと彼のシカゴアンズ(Eddie Condon and his Chicagoans)

Bandleader & Guitarエディ・コンドンEddie Condon
Cornetマックス・カミンスキーMax Kaminsky
Valve-Tromboneブラッド・ゴーワンズBrad Gowans
Clarinetピー・ウィー・ラッセルPee Wee Russell
Tenor saxバド・フリーマンBud Freeman
Pianoジョー・サリヴァンJoe Sullivan
Bassクライド・ニューカムClyde Newcombe
Drumsディヴ・タフDave Tough

1938年11月12日からの移動。
Cornet … ボビー・ハケット ⇒ マックス・カミンスキー
Trombone … ヴァ―ノン・ブラウン ⇒ ブラッド・ゴーワンズ
Piano … ジョー・ブシュキン ⇒ ジョー・サリヴァン
Bass … アーティー・シャピロ ⇒ クライド・ニューカム
Drums … ライオネル・ハンプトン ⇒ ディヴ・タフ
と大幅に変わっているが、元々固定的なメンバーではなく、レコーディングに合わせてメンバーを募っているのだろう。

<Contents> … "Eddie Condon/That's a serious thing"(History 20.3008-HI)&「MCA ジャズの歴史」(MCA VIM-17〜19)

CD2-12.ゼアル・ビー・サム・チェンジズ・メイドThere'll be some changes made
CD2-13.ノーバディーズ・スィートハートNobody's sweetheart
CD2-14.&Record2 A-8.フライヤーズ・ポイント・シャッフルFriar's point shuffle
CD2-12.「ゼアル・ビー・サム・チェンジズ・メイド」
正にシカゴ・スタイルのジャズである。ソロはフリーマン(Ts)からサリヴァン(P)、そしてラッセル(Cl)と続き、カミンスキーがリードするディキシー伝統の集団合奏に入る。
CD2-13.「ノーバディーズ・スィートハート」
これは以前にも登場したことのある楽曲で、スタンダードなのであろう。ソロはゴーワンズ(V-Tb)からフリーマン(Ts)、カミンスキー(Tp)そしてサリヴァン(P)と続き、集団合奏に入る。いずれも力のある人たちなのでソロも聴き応えがある。
CD2-14.&Record2 A-8.「フライヤーズ・ポイント・シャッフル」
少しテンポを落としたナンバーで、カミンスキーのTpがリードするアンサンブルからフリーマン(Ts)、サリヴァン(P)、ラッセル(Cl)とソロが続き、再びカミンスキーのリードする合奏に移る。野口久光氏はラッセルのClソロはずば抜けていると評価している。

3曲とも聴き応えのある演奏である。

<Date&Place> … 1939年11月30日 ニュー・ヨークにて録音

<Personnel> … エディ・コンドンと彼のバンド(Eddie Condon and his band)

Bandleader & Guitarエディ・コンドンEddie Condon
Cornetマックス・カミンスキーMax Kaminsky
Trombone & Vocalブラッド・ゴーワンズBrad Gowans
Clarinetピー・ウィー・ラッセルPee Wee Russell
Pianoジョー・ブシュキンJoe Bushkin
Bassアーティー・シャピロArtie Shapiro
Drumsジョージ・ウェットリングGeorge Wettling

<Contents> … "Eddie Condon/That's a serious thing"(History 20.3008-HI)&「栄光のコンドン・ジャズ」(Mainstream Records XM-34-MSD)

CD2-6.イッツ・ライト・ヒア・フォー・ユーIt's right here for you
CD2-7.ストラット・ミス・リジーStrut Miss Lizzie
B-3.マイ・ジェリー・ロールI ain't gonna give nobody none of my Jelly Roll

さて同日の録音が「栄光のコンドン・ジャズ」(Mainstream Records XM-34-MSD)に1曲収録されている。ただしパーソネルがCD“Eddie Condon/That's a serious thing”収録の2曲とは異なるのである。先般のジャック・ティーガーデンの1939年の録音のように途中でメンバーが入れ替わることもあるので、それほど不思議なことではないかもしれないが、どちらかの誤りということも考えられる。或いはCD収録のナンバーがどのレーベルに録音されたものか判然としないが、レコードの方はコモドアへのレコーディングなので、別セッションであった可能性もある。
異なる部分は、
CDではテナーのバド・フリーマンが参加していないことになっているが(実際に音が聴こえない)、レコードでは参加している。
CDではピアノはジョー・ブシュキンだが、レコードではジョー・サリヴァン。
CDではベースはアーティー・シャピロだが、レコードではクライド・ニューカム。
CDではドラムはジョージ・ウェットリングだが、レコードではディヴ・タフ。
つまりレコードに記載されているメンバーは8月11日のパーソネルと同じということになる。

CD2-6.「イッツ・ライト・ヒア・フォー・ユー」
これも少しテンポを落としてアンニュイな雰囲気を醸し出している。ソロはゴーワンズ(Tb)、ブシュキン(P)、カミンスキー(Tp)。そして合奏に移って終わる。
CD2-7.「ストラット・ミス・リジー」
少しだけテンポを速めたスインギーなナンバー。ソロはブシュキン(P)、ゴーワンズ(Tb)、ラッセル(Cl)。そしてディキシー風の合奏で終わる。このナンバーなどではしっかりとコンドンのギターの音が聴こえる。
B-3.「マイ・ジェリー・ロール」
油井正一氏によれば、この演奏は彼らが少年時代にはじめたシカゴ・スタイルに非常に近い演奏であると書いている。シカゴ・スタイルってどんなもの?と思ったらこの演奏など非常に参考になると思うのである。ソロはピアノとクラリネットのラッセル。これまでの演奏と違いソロ・スペースが大きい。たっぷりとソロが聴ける。

この年の演奏全体を通してピー・ウィー・ラッセルのプレイが目立つ。ラッセルと言えば息の長い活躍をした人で後年はどちらかと言えば飄々とした枯れた味を出す人かと思っていたら、ここではダーティ・トーンなども交えたアクティヴなプレイで異彩を放っている。彼もまだ若かったというところか。

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