ジミー・シャーリー 1945年

Jimmy Shirley 1945

大和昭氏の解説によると、ジミー・シャーリーは、ギターに"ヴィブロラ"というアタッチメントを取り付け、微妙な振動音を伴った新しい音の創造を目指した意欲的なプレイヤーらしい。かつてモダン期の人気ギタリスト、ケニー・バレルは自分とロック界の大スター、エリック・クラプトンを評し、「自分はギター・プレイヤーだが、彼(クラプトン)はアンプ・プレイヤーだ」と語ったことがあった。確かにギター演奏法とアタッチメントによる音の改造は目覚ましいものがあり、次々と新しい演奏・音が噴出してくる。こと「音」に関しては、誰も聴いたことのない新しい音を出したいと考え、新しいアタッチメントに取り組むというのは、ミュージシャンの性であろう。その奔りのようなプレイヤーの一人が、このジミー・シャーリーなのであろう。今回取り上げる2曲は、ベースとのデュオ作品であり、彼のプレイが堪能できる。
"ヴィブロラ"(Vibrola)"とは、余り聞いたことがない名前だが、日本では通常「トレモロ・アーム」と言われているもの(写真右)で、正式には"Vibrola tremolo set"と言うらしい。これは現在でもロック・ギタリストの人たちにはよく使われている。

<Date & place> … 1945年1月23日 ニューヨークにて録音

<Personnel> … ジミー・シャーリー(Jimmy Shirley)

Band leader & Guitarジミー・シャーリーJimmy Shirley
Bassオスカー・スミスOscar Smith

<Contents> …「ブルーノートSP時代」(TOCJ-5234-38)

CD4-10.スターダストStardust
CD4-11.ジミーズ・ブルースJimmy's blues
「スターダスト」
ホーギー・カーマイケル作の不朽の名作。始めからシャーリーは"ヴィブロラ"を頻繁に使用してプレイしている。ベースはテーマ部分はアルコで、アドリブ・スペースに入るとピチカットで低音を支えている。
「ジミーズ・ブルース」
ミディアム・テンポのブルース。シャーリーは、チョーキングやダブル・ストップ、コード・プレイを"ヴィブロラ"を用いながらプレイしている。当時は最新のテクニックを駆使したものだったのかもしれない。

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