ロニー・ジョンソン 1929年
Lonnie Johnson 1929
<Date & Place> … 1929年2月27日 ニュー・ヨークにて録音
<Personnel> … ロニー・ジョンソン&ジミー・フォスター (Lonnie Johnson & Jimmy Foster)
<Contents> … “Lonnie Johnson/Vol.2 1927-32”(Matchbox Records MSE 1013)
A-4.アイ・ウォント・ア・リトル・サム・オー・ザット・ホワット・ユー・ガット(I want a little some O' that what you got)
ブルースではない。ジミー・フォスターという歌手は初登場で声がわからないが、リードを歌っているのはロニー・ジョンソンのような気がする。Bメロを2人でハモって歌っている。間奏で引くジョンソンのギターがカッコいい。
<Date & Place> … 1929年3月5日 ニューヨークにて録音
<Personnel> … ルイ・アームストロング・アンド・ヒズ・サヴォイ・ボールルーム・ファイヴ(Louis Armstrong and his Savoy ballroom five)
<Contents> … 「黄金時代のルイ・アームストロング」(TOCJ-5221〜28)
| CD4-3. | マホガニー・ホール・ストンプ | Mahogany hall stomp |
同日録音の「捧げるは愛のみ」(I’cant give you anything but love)には、ギターにエディ・コンドンが加わっているが、この「マホガニー・ホール・ストンプ」にはロニー・ジョンソンが加わっている。
マホガニー・ホール・ストンプ
大和明氏は、この曲は傑作の一つと言ってよいとし、「最初の16小節のテーマでのルイはサトルな表現を示し、そのままセカンド・テーマである12小節のブルースへと続ける。チャーリー・ホームズ(As)、ロニー・ジョンソン(Gt)のソロを経て、その後にルイが3コーラスに渡る素晴らしいソロを取る。最初のコーラスは彼がメロディックな変奏の妙を発揮し、次のコーラスは一音でディミニッシェンドからクレッシェンドへと展開させ、3コーラス目は典型的なニューオリンズ・リフを最後まで力強く区切って吹くことによって、三様の表現をするとともに、表現の調和をも達成するという見事なプレイをしている。
その後は、ヒギンボッサムが出て、最後は再びルイのスインギーでメロディックなプレイで締めくくっている」と述べている。
さらにシュラー氏も先に述べたようにこの作品を高く評価し次のように述べる。「これはルイの最良のレコードの一つで、それ以外にもいくつかの点で独特な作品である。ルイが弦ベースと共に行った最初の録音であり、それだけにベース楽器なしにせよ、チューバを用いたものにせよ、彼の過去の録音のどれよりも革新的な「スイング感」を示す。逆説的なことに、ポップス・フォスターのベース・ラインは、最初二つの16小節のコーラスが半即興的な背景のものだったので、それとの結びつきで、20年代のより大きな編成のニューオリンズのバンド(とりわけサム・モ−ガンの「ボガルサ・ストラット」のような録音)の持つ暖かい感情とテクスチュアを完璧に思い起こさせるところがある。これに参加したニューオリンズ出身の6人の演奏家、ルイ、ニコラス、フォスター、バーバリン、ジョンソン、ラッセルというリズム・セクションの4/5を含むことになるメンバーにとっては懐旧の想い以上のものがあったろう。それにとどまらない。ルイ、ニコラス、バーバリン、ラッセルは全員ニューオリンズのアンダーソンズ・アネックスの店では同じバンドで演奏していた仲間だった。このため1929年のこのニューヨークでの録音は昔仲間の再会の趣があって、バンドは本物のニューオリンズ魂を完璧にとらえたものとなっている」と。
この演奏でシュラー氏のように、これこそニューオリンズ魂と感じる人がどれほどいるか分からない。自分も分からない。しかしこれはシュラー氏の見識が深いということなのかもしれない。
大和氏、シュラー氏ともかなり複雑なことを述べているが、そのようなことを全く省みなくてもこの演奏は素晴らしいと思う。ルイが素晴らしいのは勿論だが、ヒギンバサムのTb、ホルムズのAsも実に歌っていて素晴らしいと思う。
<Contents> … 「ブルー・ギターズ」(P-vine BGO CD327)
| CD2-15. | ジェット・ブラック・ブルース | Jet black blues |
| CD2-16. | ブルー・ブラッド・ブルース | Blue black blues |
CD2-15.ジェット・ブラック・ブルース
ゆったりとしたテンポのブルースで、イントロはラングが弾き、続いてオリヴァーがテーマを吹き、ジョンソンのソロとなるがラグタイムっぽい奏法である。カーマイケルのスキャット・ヴォーカルの後オリヴァーのソロ、そこにラングが絡んでいく。
CD2-16.ブルー・ブラッド・ブルース
イントロの後テーマはオリヴァー。まずラングが素晴らしいソロを2コーラス取り、カーマイケルの1コーラスのスキャット続いてオリヴァーが2コーラス・ソロをとる。こう言っては何だが約2か月前のルイのソロと比べると聴き落ちしてしまう。
<Date&Place> … 1929年5月7、8日 ニュー・ヨークにて録音
<Personnel> … ロニー・ジョンソンとブラインド・ウィリー・ダン(Lonnie Johnson & Blind Willie Dunn)
<Contents> …「ブルー・ギターズ」(P-vine BGO CD327)
| CD2-10. | ギター・ブルース | Guitar blues | 5月7日 |
| CD2-11. | ブル・フロッグ・モーン | Bull frog moan | 5月7日 |
| CD1-12. | ブルー・ギターズ | Blue guitars | 5月8日 |
| CD2-12. | ア・ハンドフル・オブ・リフズ | A handful of riffs | 5月8日 |
CD2-10.ギター・ブルース
素晴らしいギター・コラボレイションを聴かせてくれる。現代ならステレオで左ロニー、右エディのような振り分けでより楽しめるのにと思ってしまう。
CD2-11.ブル・フロッグ・モーン
少しテンポを落とした演奏でそれぞれが聴き応えのあるソロを展開する。
CD1-12.ブルー・ギターズ
ゆったりとしたテンポの曲。双方とも憂いを含んだブルーなプレイを聴かせる。
CD2-12.ア・ハンドフル・オブ・リフズ
こちらはグッとテンポを上げて、これでもかと高度なテクニックを駆使して弾きまくる。これも聴き応えがある。
<Date & Place> … 1929年7月3日 ニュー・ヨークにて録音
<Personnel> … ヴィクトリア・スパイヴィーとロニー・ジョンソン (Victoria Spivey & Lonnie Johnson)
<Contents> … “Lonnie Johnson/Vol.2 1927-32”(Matchbox Records MSE 1013)
| A-5. | ユー・ダン・ロスト・ユア・グッド・シング・ナウ・パート1 | You done lost your good thing now Part1 |
| A-6. | ユー・ダン・ロスト・ユア・グッド・シング・ナウ・パート2 | You done lost your good thing now Part2 |
ヴィクトリア・スパイヴィーはルイ・アームストロングなどとも共演歴のある女性ブルース・シンガーである。この年も6月にレコーディングを行っている。パート1はドアをノックする音、応えるスパイヴィー何か話しかけるジョンソンとドラマ仕立てになっているようだが、英語なので僕にはよくわからない。こういうのはアメリカでは受けるのであろう。
<Date&Place> … 1929年10月9日 ニュー・ヨークにて録音
<Personnel> … ロニー・ジョンソンとブラインド・ウィリー・ダン(Lonnie Johnson & Blind Willie Dunn)
<Contents> …「ブルー・ギターズ」(P-vine BGO CD327)
| CD1-1. | ホット・フィンガーズ | Hot fingers |
| CD1-7. | ミッドナイト・コール・ブルース | Midnight call blues |
| CD1-15. | ディープ・マイナー・リズム | Deep minor rhythm |
CD1-1.ホット・フィンガーズ
アップ・テンポのホットなナンバー。次から次へと高度な技を繰り出してくるがこの二人であれば、驚くには当たらないのだろう。
CD1-7.ミッドナイト・コール・ブルース
少しテンポを落としたナンバー。
CD1-15.ディープ・マイナー・リズム
ミディアム・テンポのナンバーで、これも聴きどころ満載の演奏である。
このWebサイトについてのご意見、ご感想は、メールでお送りください。
お寄せいただいたご意見等は本文にて取り上げさせていただくことがあります。予めご了承ください。