ミード・“ラックス”・ルイス 1938年

Meade "Lux" Lewis 1938

「フロム・スピリチュアルス・トゥ・スイング」レコード・ジャケット

1929年パラマウントに「ホンキー・トンク・トレイン・ブルース」を吹込み、最重要プロデューサー、ジョン・ハモンド氏を感激させたルイスは、1938年12月に行われた歴史的なコンサート「第1回フロム・スピリチュアルス・トゥ・スイング」に出演する。「第1回フロム・スピリチュアルス・トゥ・スイング」の詳細については、「第1回フロム・スピリチュアルス・トゥ・スイング」を参照のこと。
そこで聴衆の大半を占める白人の紳士淑女たちに、本物の「ブギー・ウギー・ピアノ」を披露し大喝采を浴びる。特にドイツから移住していたアルフレッド・ライオン氏は、ルイスたちブギー・ウギー・ピアニストたちに感激し、新たなジャズ・インディーズ・レーベル「ブルーノート」を立ち上げるに至るのである。この逸話は大変有名だが、この第1回と翌年の第2回のコンサートを記録したとされるレコードには、ブギー・ウギーの演奏は1曲「カヴァルケイド・オブ・ブギー」しか収録されていないのである。しかもこの曲はコテコテのブギー・ウギー・ナンバーというわけではない。僕はこれが長い間不思議だった。ところが1999年最初にレコードを発売したヴァンガードから"From Spirituals to Swing - the legendary 1938&1939 Carnegie hall concerts produced by John Hammond"(Vanguard -169/71-2)というCD3枚組(写真左下)が発売されるのである。
このCDの発売によって「フロム・スピリチュアルス・トゥ・スイング」コンサートへの認識は一変する。この辺りについても詳しくは、「第1回フロム・スピリチュアルス・トゥ・スイング」を参照のこと。
ともかくここではミード・“ラックス”・ルイスの録音について見ていこう。

「フロム・スピリチュアルス・トゥ・スイング」ヴァンガード版コンプリートCDボックス

<Date&Place> … 1938年12月23日 ニューヨーク カーネギー・ホールにて実況録音

<Peronnel>

Pianoミード・ラックス・ルイスMeade Lux Lewis
Pianoアルバート・アモンズAlbert Ammons
Pianoピート・ジョンソンPete Johnson
Bass CD1-10.onlyウォルター・ペイジWalter Page
Drums CD1-10.onlyジョー・ジョーンズJo Jones

<Contents> … 「フロム・スピリチュアルス・トゥ・スイング」(ヴァンガード・ジャズシリーズ キング・レコード LAX-3076-7)&"From Spirituals to Swing complete legendary 1938-1939 Carnegie hall concert"(Definitive records DRCD 11182)&"From Spirituals to Swing-the legendary 1938&1939 Carnegie hall concerts produced by John Hammond"(Vanguard -169/71-2)

CD1-11.&CD1-5.ジャンピン・ブルースJumpin' bluesミード・ラックス・ルイス、アルバート・アモンズ&ピート・ジョンソン
CD1-12.&CD1-6.ホンキー・トンク・トレイン・ブルースHonky tonk train bluesミード・ラックス・ルイス
CD1-16.&CD1-10.&CD2-10.カヴァルケイド・オブ・ブギーCavalcade of boogieミード・ラックス・ルイス、アルバート・アモンズ&ピート・ジョンソン
[From Spirituals to Swing complete legendary 1938-1939 Carnegie hall concert]CDセット

<legendary><Definitive>全く同じ曲を同じ順序で取り上げている。

CD1-5.「ジャンピン・ブルース」
<オリジナル・ヴァンガード盤>未収録。名うての3人のブギー・ピアニストが競い合うように弾きまくるのだから迫力満点である。
CD1-6.「ホンキー・トンク・トレイン・ブルース」
<オリジナル・ヴァンガード盤>未収録。ルイスの出世作。1929年弱小レーベル、パラマウントに吹き込まれたこの曲を聴いて大いに感動したジョン・ハモンド氏が彼を探し回り、タクシーの運転手で車を洗っている彼を見つけた逸話はあまりも有名。そりゃブギー・ウギー・コーナーとなればこの人を呼ばないわけにはいかないだろう。
CD1-10.「カヴァルケイド・オブ・ブギー」
再びブギー・ウギー三人衆による競演。こちらはあまり左手がドギツクない、ブギー・ウギーらしくない演奏である。この曲だけベイシーのバンドからウォルター・ペイジとジョー・ジョーンズが加わっている。

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