オスカー・ペティフォード (ベース&チェロ)

オスカー・ペティフォード(ベース&チェロ)

Oscar Pettiford (Bass&Cello)

オスカー・ペティフォード

1922年8月30日オクラホマ州オクムルジー生まれ。
1960年9月8日コペンハーゲンで死去。

モダン・ベースの父といわれる。
音楽一家に育ち、両親と10人の兄弟たちとでファミリー・バンドを作り、41年まで中西部で人気を集めた。僕が一番好きなベーシストである。
43年チャーリー・バーネット楽団に入り、チュビー・ジャクソンとのトゥ・ベース・チームで話題を呼んだ。
次いでロイ・エルドリッジとニュー・ヨークのジャズ・クラブ「オニックス」で共演、またガレスピーと最初のバップ・バンドを結成してジャズの第一線に進出、エスカイヤー・オールスターズの一員としてレコード・デビューを果たした。
44年52番街で自己のコンボを率い、45年には西海岸でボイド・レイバーンやコールマン・ホーキンスと共演した後、48年までデューク・エリントン・オーケストラで活動しその声価を高めた。
その後49年にはウッディ・ハーマン、50年にはルイ・ベルソン=チャーリー・シェイバースのコンボで活躍、51年〜52年には自己のグループで朝鮮や日本に楽旅を行った。
この時いまや日本を代表するばかりか世界の一流プレイヤーとなった秋吉敏氏子との交流も始まったようだ。その辺りのエピソードは秋吉氏の本で知った。その時秋吉氏はペティフォードとジャム・セッションも行ったようだ。
52年〜58年はフリー・ランサーとして数多くのモダン派のプレイヤーと共演、吹込みを行った。
56年秋吉敏子氏とストリーヴィルに、ドラマーはロイ・ヘインズという強力メンバーでレコーディングをしている。彼は秋吉氏を可愛がっていたようだ。
かわいがってくれたのが彼のような偉大なミュージシャンだったことは、秋吉氏にとってどれだけ幸運なことだったかわからない。よく酒を飲む人だったらしく、そのために若くして亡くなったのではないかと秋吉はその著「ジャズと生きる」に書いている。
また、一時期ニュー・ヨークのジャズ・クラブ「カフェ・ボヘミア」の音楽監督を務めていた。それに因んで作曲した「ボヘミア・アフター・ダーク」は色々なジャズ・マンに取り上げられている。
また、その音楽監督時代、飛び入りでプレイしようとした若き日のキャノンボール・アダレイに超スピードで「アイル・リメンバー・エイプリル」を仕掛け、腕前のほどを試したという有名な逸話もある。しかし、この時見事に応じて演奏したキャノンボールを自らのバンドのメンバーに加えている。見る目は確かなのだろう。
またこの名手、なかなかの曲者で、「ブリリアント・コーナーズ」のレコーディングでは親分のモンクと口論になって途中でクビになったり、マイルスの「ミュージング・オブ・マイルス」では他のメンバーと折り合いが悪く、わざとリズムをずらしたり音をはずしているという。
こと武勇伝には事欠かない人物だが、43年のコールマン・ホーキンスとの「ザ・マン・アイ・ラヴ」からモダン期に至るまで常に斬新なアイディアとスタイルでモダン・ベース奏法を確立したと言われ、以降のベーシストは皆手本にしたほどだという。

レコード・CD

「コールマン・ホーキンス&チュー・ベリー」(キング・レコード K23P-6614)
"Coleman Hawkins and Lester Young/Classic Tenors"(Contact CM-3)
"Billy Eckstine"(Ember FA 2010)
"JazzClassics/Swing hi-Swing lo"(Bluenote B-6507)
「ブルーノートSP時代」(TOCJ-5234-38)
"Billie Holiday/Live and private recordings in Chronological order"
"Boyd Raeburn/1944_46"(First time records FTR-1515)
"Boyd Raeburn/Hep boyds"(Golden Era Records LP-15014)
"The Duke"(History 2041551-302)
"Lionel Hmpton/Hampton"(Master of Jazz R2CD 8017)
"Coleman Hawkins/Hollywood stampede"(Capitol 5C052 82802)
「ブルーノートSP時代」(TOCJ-5234-38)
"JazzClassics/Swing hi-Swing lo"(Bluenote B-6507)
"The Duke Ellington Carnegie hall concerts January 1946"(SMJ-9522〜3M)
「デューク・エリントン・オン・V・ディスク」(DAN Records VC-5001)
「デューク・エリントン 1946」(Victor RJL-3111)
"Giants of Jazz/Duke Ellington"(Time-Life)
「デューク・エリントン 1946」(Columbia HR-109-EV)