エドモンド・ホール 1944年

Edmond Hall 1944

個性的なクラリネット奏者と言われるエドモンド・ホールの才能を認めて、1941年に初リーダー作の吹込みを行ったのは、新興のジャズ専門レーベルのブルーノートであった。ブルーノートの社長アルフレッド・ライオン氏は余程ホールを見初めていたのであろう、戦時下でレコーディングが難しいこの時期に、2回もリーダー作を吹き込ませているのである。

<Date & Place> … 1944年1月25日 ニューヨークにて録音

<Personnel> … エドモンド・ホール・オール・スター・クインテット(Edmond Hall all star Quintet)

Band leader & Clarinetエドモンド・ホールEdmond Hall
Pianoテディ・ウィルソンTeddy Wilson
Vibraphoneレッド・ノーヴォRed Norvo
Guitarカール・クレスCarl Kress
Bassジョニー・ウィリアムズJohnny Williams

大変に異色な顔ぶれと言えるであろう。白黒混合セッションで、レッド・ノーヴォとカール・クレスが白人である。ドラムレスであり、Gtのカール・クレスとBのジョニー・ウィリアムズの芸風がそれ程明確ではないが、テディ・ウィルソンとレッド・ノーヴォは都会的で洗練された洒脱なプレイ・スタイルが身上であり、そこにニューオリンズ出身でありながら、ニューオリンズ臭の薄い、個性的なクラリネット奏者のホールが加わるとどのような化学変化が起こるのであろうか?
解説によれば、ホールのセッションは大別すれば、ニューオリンズに根ざしたトラディショナルな方向とスイング系の2つの方向性が見られるとのことだが、このセッションはスイング系に属するものであろう。

<Contents> …「メモラブル・セッションズ」(Bluenote NR-8101)&「ブルーノート SP時代」(TOCJ-5231〜38)

record B-1.CD3-5.ロンピン・イン・44Rompin' in 44
record B-2.CD3-6.ブルー・インターヴァルBlue interval
record B-3.CD3-7.スムーズ・セイリングSmooth sailing
record B-4.CD3-8.シーイン・レッドSeein' red
「ロンピン・イン・44」
テーマにベースが絡むイントロで始まる。初めにソロを取るのは、ウィルソンのピアノで相変わらず端正でスムースなプレイである。続くホール、ノーヴォもベニー・グッドマンのコンボを思わせるような洗練されたプレイを聴かせる。クレスの短いコードによるソロも聴かれす。顔見世的なナンバー。

「ブルー・インターヴァル」
ゆったりとしたテンポのバラード・ナンバー。ウィルソン、ノーヴォ、クレスと抑え気味のソロの後ホールのエモーショナルなソロとなる。
「スムーズ・セイリング」
スインギーなナンバーで、ウィルソンから弾き始め、ホールのソロとなる。続いてノーヴォ、再びホールのソロが熱を帯びている。短いクレスのソロを挟んで、ホールとノーヴォの掛け合いとなる。
「シーイン・レッド」
ゆったりとしたベースを絡めたアンサンブルからテンポを上げて、ホール、ウィルソン、再びホール、ノーヴォ、クレス、そしてホールが再び登場する。ホールはリフも吹き盛り上げていく。

<Date & place> … 1944年2月5日 ニューヨークにて録音

<Personnel> … ド・パリス・ブラザーズ・オーケストラ(De Paris brothers orchestra)

Trumpetシドニー・ド・パリスSidney de Paris
Tromboneウィルバー・ド・パリスWilbur De Paris
Clarinetエドモンド・ホールEdmond Hall
Pianoクライド・ハートClyde Hart
Bassビリー・テイラーBilly Taylor
Drumsスペックス・パウエルSpecs Powell

<Contents> … 「コモドア・ショウ・ケース」(London GSW 3007〜8)

record2 A-1.いい娘を見つけたI've found a new baby
record2 A-2.ブラック・アンド・ブルー(What did I do to be so)Black and blue
record2 A-3.チェンジ・オーキー・ブギーChange O'key boogie
record2 A-4.アラビアの酋長The shiek of Araby
「いい娘を見つけた」
この時代よく演奏されたスタンダード・ナンバー。かなりテンポが速い。ソロはまずシドニー、続いてホール、そしてウィルバー、ハート、再びシドニーと続く。各人とも個性を生かした優れたソロだと思う。
「ブラック・アンド・ブルー」
グッとテンポを落として、ウィルバーがメロディを吹き上げ、ハートが憂いを含んだソロを展開する。再びウィルバーが登場し、やはりメランコリックにソロを展開し、ホールも続くシドニーも憂いを含んだソロを行う。最後のアンサンブルまで悲しげだ。
「チェンジ・オーキー・ブギー」
今度は一転して、ノリノリのブギ・ウギ。ウィルバーの作という。ハートを中心とするピアノ・トリオでスタートし、シドニー、ホール、ウィルバーとソロを取り、アンサンブルの間を縫うようにハートのピアノが躍動する。
「アラビアの酋長」
これもこの時代よく演奏されたスタンダード・ナンバー。ソロはハートからウィルバー、ホール、シドニーと廻し、ディキシー風のアンサンブルとなりエンディングに向かう。

<Date & Place> … 1944年5月15日 ニューヨークにて録音

<Personnel> … エドモンド・ホール・スイングテット(Edmond Hall Swingtet)

Band leader & Clarinetエドモンド・ホールEdmond Hall
Tromboneベニー・モートンBenny Morton
Baritone saxハリー・カーネイHarry Carney
Pianoドン・フライDon Frye
Guitarエヴェレット・バークスデイルEverett Barksdale
Bassアルヴィン・ラグリンAlvin Raglin
Drumsシドニー・カトレットSidney Catlett

何といってもエリントン楽団からハリー・カーネイ(Bs)とベースのアルヴィン・ラグリンの参加が珍しい。特にカーネイの他流試合は珍しい。

<Contents> …「ブルーノート SP時代」(TOCJ-5231〜38)

CD3-9.イッツ・ビーン・ソー・ロング(別)It's been a so long(Alt.)
CD3-10.イッツ・ビーン・ソ・ロングIt's been a so long
CD3-11.アイ・キャント・ビリーヴ・ザット・ユア・イン・ラヴ・ウィズ・ミー(別)I can't believe that your in love with me(Alt.)
CD3-12.アイ・キャント・ビリーヴ・ザット・ユア・イン・ラヴ・ウィズ・ミーI can't believe that your in love with me
CD3-13.ビッグ・シティ・ブルースBig city blues
CD3-14.スティーミン・アンド・ビーミンSteamin' and beamin'

「イッツ・ビーン・ソ・ロング」
流石にこういう名人クラスが揃うとどちらも良いので、取捨選択が難しい。マスター・テイクではまずホールがメロディを吹き、そのままアドリブ・スペースには進む。続くカーネイのプレイは、制約の多いエリントンのバンドとは違ってのびやかに吹いている感じがする。続いてバークスデイルとフライの短いソロを挟んで、モートンのソロに移る。柔らかい音色がいい。スイング系の演奏だが、エンディングはニューオリンズ風の集団即興にしている。
一方オルタネイティヴ・テイクではイントロが異なり、バークスデイルとモートンのソロが無い。
「アイ・キャント・ビリーヴ・ザット・ユア・イン・ラヴ・ウィズ・ミー」
マスター・テイク アンサンブルの後カーネイがテーマを吹き、そのままソロに移る。ここまで長いカーネイのソロはなかなかない。続いてホール、モートンと続き再びカーネイが登場し締める。オルタネイティヴ・テイクも構成は同じ。
「ビッグ・シティ・ブルース」
ゆったりとしたブルースで、Tbのモートンがテーマをリードし、そのままソロを取る。そしてホール、カーネイとつなぐ。そしてここでもモートンのリードするニューオリンズ風の集団即興で締め括る。
「スティーミン・アンド・ビーミン」
カーネイのイントロから、ここでは最初にバークスデイルのソロから入る。集団即興の合奏となり、カーネイのソロになる。これがエモーショナルなソロで、カーネイがノッテ吹いているのが分かる熱演を聴かせる。続くホール、モートンのソロも熱い。ここでもニューオリンズ風の集団即興で締め括る。

全体として素晴らしい熱演である。制約のないカーネイが自由に吹きまくり、面子全員に火を点けた感じだ。

<Date & place> … 1944年6月21日 ニューヨークにて録音

<Personnel> … シドニー・ド・パリズ・ブルー・ノート・ジャズメン(Sidney de Paris' blue note jazzmen)

Band leader & Trumpetシドニー・ド・パリスSidney de Paris
Tromboneヴィック・ディッケンソンVic Dickenson
Clarinetエドモンド・ホールEdmond Hall
Pianoジェイムズ・P・ジョンソンJames P Johnson
Guitarジミー・シャーリーJimmy Shirley
Bassジョン・シモンズJohn Simmons
Drumsシドニー・カットレットSidney Catlett

<Contents> …「ブルーノート SP時代」(TOCJ-5231〜38)

CD5-6.エヴリバディ・ラヴズ・マイ・ベイビーEverybody loves my baby
CD5-7.ボーリン・ザ・ジャックBallin' the Jack
CD5-8.フーズ・ソーリー・ナウ(別)Who's sorry now(alt.)
CD5-9.フーズ・ソーリー・ナウWho's sorry now
CD5-10.ザ・コール・オブ・ザ・ブルースThe call of the blues

僕の持っている最初のシドニー・ド・パリス名義の録音である。

「エヴリバディ・ラヴズ・マイ・ベイビー」
ディキシー風のナンバーである。ディキシー風のアンサンブルからディッケンソン、ホール、ジョンソン、パリスとソロをつなぐ。アンサンブルはディキシーで歌人のソロはスイングという感じの演奏である。
「ボーリン・ザ・ジャック」
この曲はディキシー・ナンバーとしてよく知られている曲である。ソロはホールが先発する。続いてパリス、ディッケンソン、ジョンソンとつなぐ。
「フーズ・ソーリー・ナウ」
このナンバーは別テイクも収録してある。ここでシャーリーはエレキ・ギターを弾いている。正にディキシーというアンサンブルの後シャーリー、ディッケンソン、ジョンソン、ホールと繋ぎトリはパリスが取る。いずれのソロも聴き応えのあるものである。
OKテイクの9と別テイクの8は、構成も同じだが、ソロの内容などで9がマスターとなったのであろうが、いずれも素晴らしい出来だと思う。
「ザ・コール・オブ・ザ・ブルース」
ジョンソンが珍しくブギー・ウギーを弾くのをバックに、パリスがミュートTpでソロを取る。続いてシャーリー、ホール、ディッケンソン、再びパリスがミュートTpでソロを取る。ブギ・ウギ・ナンバーというのが珍しい。

「ビリー・ホリディ/クロノロジカル・オーダー」レコード・ボックス

<Date&Place> … 1944年6月25日 ニューヨーク/ラジオ番組"New worlds a-comin'"放送録音

<Personnel> … ジャム・セッション(Jam session)

Vocalビリー・ホリディBillie Holiday
Trumpetロイ・エルドリッジRoy Eldridgeチャーリー・シェイヴァースCharlie Shavers
Tromboneベニー・モートンBenny Mortonヴィック・ディッケンソンVic Dickenson
Clarinetエドモンド・ホールEdmond Hall
Tenor saxベン・ウエブスターBen Webster
Pianoアート・ティタムArt Tatum
Guitarアル・ケイシーAl Casy
Bassスラム・スチュワートSlam Stewart
Drumsアート・トラッピアArt Trappier
「ビリー・ホリディ/クロノロジカル・オーダー」2枚目B面

"New worls a-comin'"というラジオ番組で放送された音源という。これも豪華なメンバーであるが、ここでも収録はほとんどビリーのヴォーカルで、ここまで豪華な面子は必要ない。

<Contents> … 「Billie Holiday/Live and private recordings in Chronological order」

record2.A面2.ファイン・アンド・メロウFine and mellow
record2.A面3.オール・オブ・ミーAll of me
record2.A面2.「ファイン・アンド・メロウ」
ゆったりとした正調ブルース・ナンバー。「コモドア版ビリー・ホリディ全集」にスタジオ録音が収録されている。
record2.A面3.「オール・オブ・ミー」
色々な歌手、プレイヤーが取り上げているスタンダード・ナンバー。所々それらしき音は聴こえるが、サイドメンはまさしく「バック」という感じである。

10月4日と11月8日にデッカのセッションが行われるが、10月4日の1曲のみ収録されている。

<Date&Place> … 1944年7月15日 ニューヨーク・タウンホールにて録音

<Personnel> … エディ・コンドン・オールスターズ(Eddie Condon Allstars)

Bandleader & Guitarエディ・コンドンEddie Condon
Cornetボビー・ハケットBobby Hackett
Trumpetマックス・カミンスキーMax Kaminskyジョナ・ジョーンズJonah Jones
Tromboneベニー・モートンBenny Morton
Clarinetピー・ウィー・ラッセルPee Wee Russellエドモンド・ホールEdmond Hall
Baritone Saxアーニー・キャサレスErnie Caceres
Pianoジーン・シュレーダーGene Schroederウィリー・ザ・ライオン・スミスWillie "theLion" Smith
Bassボブ・ハガートBob Haggart
Drumsジョージ・ウエットリングGeorge Wettling

<Contents>

record2 B面1.ザッツ・ア・プレンティThat's a plenty
record2 B面2.はりきり親父I'm a ding dong daddy
record2 B面3.エコーズ・オブ・スプリングEchoes of spring
record2 B面4.ポロネーズPolonaise
record2 B面5.キャラヴァンCaravan
record2 B面6.ニュー・オリンズNew Orleans
record2 B面7.ウォルヴェリン・ブルースWolverine blues
record2 B面8.インプロンプツ・アンサンブルImpronptu ensemble

「ザッツ・ア・プレンティ」は、途中から始まる。ディキーランド・ジャズの大定番ナンバー。最初のPソロはシュレーダー、キャサレス、カミンスキー、ラッセルと続く。大変熱気にあふれた演奏である。
「はりきり親父」は、ベニー・グッドマンのレパートリーで、ステージで演奏されるのは珍しい。ここではジョナ・ジョーンズのヴォーカルがフューチャーされる。Clソロはラッセル、Tpソロはジョーンズ。
「エコーズ・オブ・スプリング」は、ライオン・スミスのオリジナルという。スミスのPソロで、春の息吹を感じさせるような暖かく清らかな小品。
「ポロネーズ」もスミスのPソロで、クラシック風に格調高くイントロを奏でてスタートし、途中からテンポ・アップし、熱情がほとばしるようなストライド・ピアノ・プレイとなる。
「キャラヴァン」は余りにも有名なエリントン・ナンバー。ホール(Cl)とリズム隊のカルテットで演奏される。ホールのソロはエキゾチックなムードの中にスリルを感じさせる。
「ニュー・オリンズ」は、キャサレスのBsをフューチャーしている。この1944年時点では、Bsをプレイする奏者は決して多くなかったが、キャサレスのプレイはなかなかこなれていてグッドである。 「ウォルヴェリン・ブルース」はジェリー・ロール・モートンの作。ソロはシュレーダー、ハケット、ラッセル。各人ともよいソロである。
「インプロンプツ・アンサンブル」は、恒例のジャム大会。ソロはシュレーダー、キャサレス、カミンスキー、ホール、モートン、ハケット、ラッセル、ジョーンズ、ウエットリング(Ds)と繋いでいく。ソロのバックはカンサス風リフで盛り上げる。

「スイング・セッション・ウィズ・エドモンド・ホール」レコード・ジャケット

<Date & Place> … 1944年7月11、20日 ニューヨークにて録音

<Personnel> … エドモンド・ホール・アンド・ヒズ・カルテット(Edmond Hall and his Quartet)

Band leader & Clarinetエドモンド・ホールEdmond Hall
Pianoテディ・ウィルソンTeddy Wilson
Bassビリー・テイラーBilly Taylor
Drumsアート・トラッピアArt Trappier

<Contents> …「スイング・セッション」(TopRank 5027)

A-2.キャラヴァンCaravan7月11日
A-5.スリーピー・タイム・ギャルSleepy time gal7月11日
B-3.いつかどこかでWhere or when7月11日
B-5.イット・ハド・トゥ・ビー・ユーIt had to be you7月11日
A-3.ナイト・アンド・ディNight and day7月20日
A-4.ショウ・ピースShow piece7月20日
B-2.シャンティ・イン・オールド・シャンティ・タウンIt's only a Shanty in old Shanty town7月20日
B-4.幸福になりたいI want to be happy7月20日
「スイング・セッション・ウィズ・エドモンド・ホール」A面ラベル
A-2.「キャラヴァン」
ファン・ティゾール作の超有名スタンダード・ナンバー。ホールがメロディを崩しながらテーマを吹き、テディのソロとなる。いつものテディとは異なり、音数が多い。そしてホールのソロとなる。これは完全にニューオリンズのコンセプトではない。実にエモーショナルなプレイである。
A-5.「スリーピー・タイム・ギャル」
1925年に作られ大変に流行った曲という。ソロはホール〜テディ〜ホールとつなげていく。
B-3.「いつかどこかで」
ロジャース=ハート・コンビによるスタンダードのバラード・ナンバー。まずホールが1コーラス・ソロを取り、テディに渡す。こういう曲でのテディは実によくリリカルな感じのソロを取る。再びホールがソロを取ってエンディングを迎える。

「スイング・セッション・ウィズ・エドモンド・ホール」B面ラベル
B-5.「イット・ハド・トゥ・ビー・ユー」
アイシャム・ジョーンズ作のスタンダード・ナンバー。軽快なスイングナンバーで、ここでもテイラー、トラッピアのソロも加えて変化を出している。
A-3.「ナイト・アンド・ディ」
コール・ポーター作のスタンダード・ナンバー。ホールはメロディを崩して吹くので、アドリブとの境が分からない。ここでのテディは本来の端正なプレイを示す。
A-4.「ショウ・ピース」
ホールの自作という。ドラムとの掛け合いでスタートする。一しきりホールが吹いた後ベースとピアノが入る。テディのソロもバックはブラシのドラムだけである。再びホールとドラムの掛け合いとなり、エンディンは、4人の合奏となる。工夫を凝らした演奏である。
B-2.「シャンティ・イン・オールド・シャンティ・タウン」
ホールのお気に入りのナンバーだという。ソロはまずホールが取り、テディに渡す。いかにもスイング時代のコンボ演奏という感じの曲で、ホールのクラリネットがよく歌っている。
B-4.「幸福になりたい」
1924年にヴィンセント・ユーマンスが作ってヒットしたナンバーという。ホール〜テディ〜ホール〜テイラー(B)〜テディ〜トラッピア〜ホールと割と短いソロを回している。

<Date&Place> … 1944年10月14日 ニューヨーク・リッツ・シアターにて録音

<Personnel> … エディ・コンドン・オールスターズ(Eddie Condon Allstars)

Bandleader & Guitarエディ・コンドンEddie Condon
Trumpetマックス・カミンスキーMax Kaminskyビリー・バターフィールドBilly Butterfield
Tromboneベニー・モートンBenny Morton
Clarinetピー・ウィー・ラッセルPee Wee Russellエドモンド・ホールEdmond Hall
Baritone Saxアーニー・キャサレスErnie Caceres
Pianoジェス・ステイシーJess Stacy
Bassボブ・ケイシーBob Casey
Drumsジョージ・ウエットリングGeorge Wettling
Vocalレッド・マッケンジーRed McKenzieリー・ワイリーLee Wiley

リッツ・シアターに移って2回目の開催。ビリー・バターフィールド、ジェス・ステイシーとリー・ワイリーの夫婦、Bのボブ・ケイシー、コンドンゆかりの歌手レッド・マッケンジーが初登場である。コルネット奏者が参加していないのが珍しい。

<Contents>

record3 B面1.オープニングOpening
record3 B面2.マスクラット・ランブルMuskrat ramble
record3 B面3.スイート・ロレインSweet Lorraine
record3 B面4.スイート・ジョージア・ブラウンSweet Georgia brown
record3 B面5.シュガーSugar
record3 B面6.ドント・ブレイム・ミーDon't blame me
record3 B面7.インプロンプツ・アンサンブルImpronptu ensemble
「オープニング」は、短い紹介のみ。
「マスクラット・ランブル」は、6月10日以来2度目となる。ディキシー特有のハッピーなムードからシュレーダー、キャサレス、バターフィールド、モートン、ラッセルとソロが続く。
「スイート・ロレイン」で、歌手レッド・マッケンジーが登場する。マッケンジーは騎手上がりという珍しい経歴で、コンドンに初レコーディングの機会を与えた人物。この曲はナット・キング・コールなどで有名。マッケンジーもここでは歌手としての実力を発揮している。
「スイート・ジョージア・ブラウン」では、Pのジェス・ステイシーがDsのウエットリングのサポートを得てフューチャーされる。油井氏いわく「アール・ハインズを漂白したような演奏」という。白人らしく小気味よいスイングということかな?
本来はここで「ハニーサックル・ローズ」が入るが、「連合軍が台湾を爆撃」とニュースが流れ、中断するので外したという。やはり戦時下なのだ。
「シュガー」では、カミンスキーがアンサンブルをリードし、ステイシー、キャサレス、ラッセル(音が荒れている)、アンサンブルを挟んでモートンからアンサンブルとなる。
「ドント・ブレイム・ミー」は、夫君のステイシーが優しくオブリガードを付け、ワイリーが都会的で洒脱なバラード歌唱を聴かせてくれる。
「インプロンプツ・アンサンブル」は、恒例のジャム大会なのだが、臨時ニュースが入ったため時間の関係かステイシー、バタフィールド、ラッセルのソロで打ち止めとなる。

<Date & place> … 1944年10月26日 ニューヨークにて録音

<Personnel> … ジェイムズ・P・ジョンソンズ・ブルー・ノート・ジャズメン(Edmond Hall's blue note jazzmen)

Band leader & Pianoジェイムズ・P・ジョンソンJames P Johnson
Trumpetシドニー・ド・パリスSidney de Paris
Tromboneヴィック・ディッケンソンVic Dickenson
Clarinetエドモンド・ホールEdmond Hall
Guitarジミー・シャーリーJimmy Shirley
Bassアル・ルーカスAl Lucas
Drumsアート・トラッピアArt Trappier

<Contents> …「ブルーノート SP時代」(TOCJ-5231〜38)

CD5-11.ティショミンゴ・ブルース(別)Tishomingo blues(alt.)
CD5-12.ティショミンゴ・ブルースTishomingo blues
CD5-13.ウォーキング・ザ・ドッグWalkin' the dog
CD5-14.イージー・リヴァーEasy river
CD5-15.アット・ザ・ボールAt the ball
「ティショミンゴ・ブルース」
PのイントロからTpのリードするテーマ或いはアドリブに入り、ホールのソロになる。続いてディッケンソン、そして御大のジョンソン、シャーリー&ルーカスへとつなぐ。全体として大人しい演奏である。最後はニューオリンス風の集団即興で締めくくる。
「ウォーキング・ザ・ドッグ」
これはニューオリンズ風のアンサンブルで始まる。ソロはまずホール、続いてパリス、ディッケンソン、そしてジョンソンと繋ぎ、初めと同じニューオリンズ風の集団アンサンブルで締め括る。
「イージー・リヴァー」
スロウ・テンポの曲で、イントロは、パリスのワウワウ・ミュートのTpで始まる。ホールが続いてソロを取り、ディキシーらしい集団即興アンサンブルとなる。ニューオリンズ風が強い。
「アット・ザ・ボール」
アップ・テンポのナンバーで完全にディキシー・ナンバーである。ソロはディッケンソン、ホール、パリス、ジョンソン、シャーリー、ルーカス、トラッピアと全員でソロを回す。ディッケンソンやホールのソロなどは極めて聴き応えのあるソロを展開していると思う。

このWebサイトについてのご意見、ご感想は、メールでお送りください。

お寄せいただいたご意見等は本文にて取り上げさせていただくことがあります。予めご了承ください。