フレチャー・ヘンダーソン 1938年

Fletcher Henderson 1938

今回が拙HPで取り上げる彼自身の名義による1938年の録音の最後となる。ディスコグラフィーを見るとこの後も録音はあるが、それらはラジオ放送用に録音されたものであり、かつこの年以降の録音を持っていないのである。彼の録音歴は古く1923年の録音から取り上げている。正にジャズ界屈指の名門バンドであった。
この年もヘンダーソンは、ベニー・グッドマンのバンドの作・編曲者としての活動が目立つが、自己名義のバンドでも録音を残している。フレッチャー・ヘンダーソンのレコーディング集として有名な「スタディ・イン・フラストレイション」(写真左)は、この年の録音から1曲をピック・アップして収録しているが、2枚組CDセットには、「スタディ・イン・フラストレイション」の1曲を含む6曲収録してある。ということで今回も左下の2枚組CD”Classic jazz archive/Fletcher Hennderson”で聴いていこう。

「スタディ・イン・フラストレイション」CDセット

<Date & Place> … 1938年5月27、28日 シカゴにて録音

<Personnel> … フレッチャー・ヘンダーソン・アンド・ヒズ・オーケストラ(Fletcher Henderson and his Orchestra)

Band leader & Pianoフレッチャー・ヘンダーソンFletcher Henderson
Trumpetディック・ヴァンスDick Vanceラッセル・スミスRussell Smithエメット・ベリーEmmett Berry
Tromboneエド・クッフィーEd Cuffeeアルバート・ウィンAlbert Wynnジョン・マコンネルJohn McConnell
Clarinet & Alto saxエディ・ベアフィールドEddie Barefieldバッド・ジョンソンBudd Johnson
Tenor saxエルマー・ウィリアムスElmer Williamsフランツ・ジャクソンFranz Jacksonorベン・ウエブスターBen Webster
Guitarローレンス・ルーシーLawrence Lucie
Bassイスラエル・クロスビーIsrael Crosby
Drumsピート・サッグスPete Suggs
Vocalチャック・リチャーズChuck Richards

上記は「スタディ・イン・フラストレイション」に記載のパーソネル。"Classic jazz archive / Fletcher Henderson 1897-1952"の記載は分かりにくい。

<Contents> … "Classic jazz archive / Fletcher Henderson 1897-1952"(Membran 221998-306)&"A study in frustration"(Essential・JAZZ・Classics EJC55511)

CD2-20.ドント・レット・ザ・リズム・ゴー・トゥ・ユア・ヘッドDon’t let the rhythm go to your head5月27日
CD2-21.セイヴィング・マイセルフ・フォー・ユーSaving myself for you5月27日
CD2-22.ゼアズ・レイン・イン・マイ・アイズThere’s rain in my eyes5月27日
CD2-23.ホワット・ドゥ・ユー・ヒア・フロム・ザ・モブ・イン・スコットランド?What do you hear from the Mob in Scotland?5月28日
CD2-24.イッツ・ザ・リトル・シングス・ザット・カウントIt's the little things that count5月28日
CD2-25.モーテン・ストンプMoten stomp5月28日
CD2-20.「ドント・レット・ザ・リズム・ゴー・トゥ・ユア・ヘッド」〜CD2-24.「イッツ・ザ・リトル・シングス・ザット・カウント」
男性ヴォーカル入り。この歌手について> ”Classic archive”は、1937年から歌手として加わっているチャック・リチャーズ(Chuck Richards)としているが、Web版ではテナーのチュー・ベリーが歌っているとしている。僕にはもちろん決め手がないが、何となくチュー・ベリーではないだろうという気がする。理由は歌い方がプロだと思うからだ。この5曲については、特に傑出したソロがあるわけでもなく、この時代のポップスというという感じがする。
CD2-25.「モーテン・ストンプ」
インスト・ナンバー。しかしなぜベニー・モーテンに因んだ曲なんだろうか?CD版"A study in frustration"には、この曲だけが収められている。ミディアム・アップ・テンポのスインギーなナンバーで、まずヴァイブラフォンがソロを取るが誰が叩いているのだろうか?Web版ディスコによれば、ドラムのサッグスとなっている。このセッション6曲の中で唯一ジャズっぽいナンバーである。

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