エロール・ガーナー 1945年

Erroll Garner 1945

エロール・ガーナーは、ワン・アンド・オンリーと言われる"Behind the beat"スタイルで一本で演奏を行い、一時期大変人気があったピアニストだという。彼はその特異な奏法や読譜力のなさゆえに、他のミュージシャンと共演する機会は少なかった。1944年に吹込みデビューを果たしているが、彼の録音の多くはソロ、あるいはトリオ編成が多い。そんな彼がビッグ・バンドのピアノの椅子に座るのは極めて珍しいことであったろう。僕の持っている彼の最も古い録音は、珍しいことに白人サックス奏者、ジョージー・オウルドのビッグ・バンドに加わったものである。

<Date&Place> … 1945年2月7日 ニューヨークにて録音

<Personnel> … ジョージ・オウルド・アンド・ヒズ・オーケストラ(George Auld and his orchestra)

Band leader , Tenor & Alto Saxesジョージ・オウルドGeorge Auld
Trumpetビリー・バターフィールドBilly Butterfieldディジー・ガレスピーDizzy Gillespieアル・キリアンAl Killianジミー・ローマJimmy Roma
Tromboneジョン・ディアゴスティーノJohn D'Agostinoイーライ・ロビンソンEli Robinsonトラミー・ヤングTrummy Young
Alto Saxジーン・ザノニGene Zanoniマスキー・ルフォMusky Ruffo
Tenor Saxアル・コーンAl Cohnアル・ヤングAl Young
Baritone Saxマニー・アルバムManny Albam
Pianoエロール・ガーナーErroll Garner
Guitarマイク・ブライアンMike Bryan
Bassチャビー・ジャクソンChubby Jackson
Drumsシャドウ・ウィルソンShadow Wilson
Vocalパティ・パワーズPatti Powers

その独特のスタイルから、ソロ或いはトリオといった小編成での演奏を好んだと言われるエロール・ガーナーが珍しく、ビッグ・バンドにおける録音。まだまだ新人だったので、貴重な録音経験をフイにはしないということだったのではないかな?

<Contents> … "George Auld/Musicraft"(Trend records MVS 501)

A-1.ジョージー・ポーギーGeorgie Porgie
A-2.スイートハート・オブ・マイ・ドリームスSweetheart of all my dreams
A-3.イン・ザ・ミドルIn the middle
「ジョージー・ポーギー」
Tpのアル・キリアンの作で、勿論あのロック・バンドToToの曲とは別。アンサンブルの後ソロは、Tb(ヤング)、そして作者ということもあってかキリアンがソロを吹いている。高音ヒッターであるキリアンだが、ガレスピーも劣らぬ高音ヒッターなので、分かりずらい面もある。アンサンブルを挟んで大将のオウルドがソロを取るが、ベン・ウエブスターばりのソロである。そしてアンサンブルを挟んでガーナー(P)のソロからアンサンブルに戻る。
「スイートハート・オブ・マイ・ドリームス」
アンサンブルからAsソロが入るが、これはオウルドが持ち替えて吹いているという。そしてパティ・パワーズのヴォーカルとなる。そしてTpソロが入るが、これはディズだという。もう一度ヴォーカルに戻り、アンサンブルとなって終わる。
「イン・ザ・ミドル」
スインギーなナンバーで、軽快なアンサンブルからディズ(Tp)、ガーナー(P)のちょっと変わったソロ、そしてオウルドの力強いソロとなる。アンサンブルを挟んで再び短いPソロ。ブレイクが入ってウィルソンのソロがあり、終わる。流石にジャクソンのベースはいい。

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