トミー・ドーシー 1945年

Tommy Dorsey 1945

レコーディングは数多く行われたようだが、僕の持っているトミー・ドーシーの1945年の録音は5曲だけである。最初の録音は、意外な企画。それはヴィクター専属のドル箱ビッグ・バンド、デューク・エリントンとトミー・ドーシー。そのリーダーだけが相手のバンドに客演するというもので、5月14日エリントンがドーシー楽団に客演してピアノを弾き、"The minor goes a muggin'"を吹き込み、同日トミー・ドーシーがエリントン楽団に客演してトロンボーンを吹いて"Tonight I shall sleep"を吹き込んだというもの。CDボックスHistoryには、両曲とも収録されていてありがたい。「RCAジャズ栄光の遺産シリーズ/ザ・サウンド・オブ・スイング」(RCA RA61)のドーシーには、ドーシー楽団に客演した"The minor goes a muggin'"のみが収録されている。

<Date & Place> … 1945年5月14日 ニューヨークにて録音

<Personnel> … デューク・エリントン・ウィズ・トミー・ドーシーズ・オーケストラ(Duke Ellington with Tommy Dorsey's orchestrta)

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Trombone & Directionトミー・ドーシーTommy Dorsey
Trumpetチャーリー・シェイヴァースCharlie Shaversジョージ・シーバーグGeorge Seabergミッキー・マンガーノMickey Manganoジェラルド・ゴフGerald Goff
Tromboneカール・デカルスキーKarl DeKarskeディック・ノエルDick Noelテックス・サッタ―ホワイトTex Satterwhite
Clarinet & Alto saxジョゼフ・パークツJoseph Parktuガス・ビノヴァGus Bivona
Alto saxシド・クーパーSid Cooper
Tenor saxヴィド・ムッソVido Mussoベイブ・フレスクBabe Fresk
Baritone saxブルース・ブランソンBruce Branson
Pianoデューク・エリントンDuke Ellington
Guitarボブ・ベインBob Bain
Bassシド・ブロックSid Block
Drumsバディ・リッチBuddy Rich
Arrangementサイ・オリヴァーSy Oliver

デューク・エリントンのCDボックス"The Duke"に記載のパーソネルには、アルト・サックスにはもう一人、ジョゼフ・パークツの名前がある。またベースがシド・ブロックではなく、ボブ・ハガートとなっている。
ジョゼフ・パークツについては、よく分からないので一応記載しておく。ベースについてボブ・ハガートは当時デューク・エリントンの楽団でベースを弾いていたので、違うと思う。またWebでは、ストリングスも入っているとあるが、どう聴いても音が聴こえないので、割愛する。

「The Duke」CDボックス

<Contents> … "The Duke"(History 2041551-302)&「RCAジャズ栄光の遺産シリーズ/ザ・サウンド・オブ・スイング」(RCA RA61)

CD34-3.&Record3 B-1.「ザ・マイナー・ゴーズ・マッギン」(The minor goes a muggin')
鬼才サイ・オリヴァーの作。デュークのイントロにドーシーがテーマを吹き、ホーンとブラスが複雑に絡み合ったアンサンブルをバックにデュークがソロを取る。デュークのソロはシングル・トーンが中心でモダンな感じがする。続くTpソロはシェイヴァースか?最後はドーシー楽団の売り物の一つ、バディ・リッチが派手に決めてみせる。

<Personnel> … トミー・ドーシー・ウィズ・デューク・エリントン・アンド・ヒズ・フェイマス・オーケストラ(Tommy Dorsey with Duke Ellington and his famous orchestrta)

Band leader & Pianoデューク・エリントンDuke Ellington
trumpetシェルトン・ヘンフィルShelton Hemphillタフト・ジョーダンTaft Jordanキャット・アンダーソンCat Andersonレックス・スチュアートRex Stewart
trumpet & Violinレイ・ナンスRay Nance
Tromboneトミー・ドーシーTommy Dorseyジョー・”トリッキー・サム”・ナントンJoe “Tricky Sam” Nantonローレンス・ブラウンLawrence Brownクロウド・ジョーンズClaude Jones
Valve‐Tromboneファン・ティゾールJuan Tizol
Clarinet & Tenor saxジミー・ハミルトンJimmy Hamilton
Alto saxジョニー・ホッジスJohnny Hodgesオットー・ハードウィックOtto Hardwick
Tenor saxアル・シアーズAl Sears
Baritone saxハリー・カーネイHarry Carney
Guitarフレッド・ガイFred Guy
Bassボブ・ハガートBob Haggart
Drumsソニー・グリアSonny Greer
5月14日のエリントン・オーケストラにトミー・ドーシー(Tb)が加わる。

<Contents> … "The Duke"(History 2041551-302)

CD34-7.「トゥナイト・アイ・シャル・スリープ」(Tonight I shall sleep)
ドーシー楽団がサイ・オリヴァーで来るなら、才能では引けを取らないビリー・ストレイホーンで勝負だとばかりに、ストレイホーンに曲を書かせたらしい(但し作者名はエリントンになっている)。こちらもPのイントロから、ドーシーの美しいテーマ吹奏で始まる。ゆったりとした優美なメロディを持った曲で、ドーシー以外ではホッジスがその独特な音色で美しく歌い上げている。

<Date&Place> … 1945年9月7日 ニューヨークにて録音

<Personnel> … トミー・ドーシー・アンド・ヒズ・オーケストラ(Tommy Dorsey and his orchestara)

Band leader & Tromboneトミー・ドーシーTommy Dorsey
Trumpetチャーリー・シェイヴァースCharlie Shaversジョージ・シーバーグGeorge Seabergミッキー・マンガーノMickey Manganoジェラルド・ゴフGerald Goff
Tromboneカール・デカルスキーKarl DeKarskeビル・ハラーBill Hallarテックス・サッタ―ホワイトTex Satterwhite
Reedsシド・クーパーSid Cooperバディ・デフランコBuddy De Francoハリー・シュテインフェルドHarry Steinfeldベイブ・フレスクBabe Freskブルース・ブランソンBruce Branson
Pianoジョン・ポトカーJohn Potoker
Guitarサム・ハーマンSam Herman
Bassシド・ブロックSid Block
Drumsバディ・リッチBuddy Rich
Vocalサイ・オリヴァーSy Oliverザ・センチメンタリスツThe Sentimentalists

Trombone … ディック・ノエル ⇒ ビル・ハラー
Reeds … ジョゼフ・パークツ、ガス・ビノヴァ ⇒ バディ・デフランコ、ハリー・ステインフェルド
Guitar … ボブ・ベイン ⇒ サム・ハーマン
以外5月14日と同じ。

<Contents> … 「RCAジャズ栄光の遺産シリーズ/ザ・サウンド・オブ・スイング」(RCA RA61)

Record3 B-2.「シカゴ」(Chicago)

古い曲だがサイ・オリヴァーのペンでリズミックなコーラス・ナンバーとして復活したという。Tb(ドーシー)ソロからミュートTp、Cl(デフランコ)、再びドーシーのソロの後、オリヴァーのヴォーカルとザ・センチメンタリスツのコーラスとなる。Tsソロが入り、アンサンブルでエンディングとなる。

<Date&Place> … 1945年9月20日 ニューヨークにて録音

<Personnel> … トミー・ドーシー・アンド・ヒズ・オーケストラ(Tommy Dorsey and his orchestara)

9月7日と同じ。

<Contents> … 「RCAジャズ栄光の遺産シリーズ/ザ・サウンド・オブ・スイング」(RCA RA61)

record3-B3.クロエChloe
record3-B4.アット・ザ・ファット・マンズAt the fat man's
「クロエ」
この曲のアレンジは、ビル・フィネガンではないかという。Bsがテーマを吹き、Tbソリ、P、Tp、Ts、Clと短いソロが続き、アンサンブルとなって終わる。ここでもシェイヴァースのTpは強力である。
「アット・ザ・ファット・マンズ」
「ファット・マンズ」とは、太っていたチャーリー・シェイヴァースのことではないかという。イントロのアンサンブルの後シェイヴァースのヴォーカルとなり、続いてTpでソロを取る。彼特有のつやのあるトーンが素晴らしい。

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