ビリー・エクスタイン 1945年
Billy Eckstine 1945
ビリー・エクスタインは、史上初のバップ・ビッグ・バンドと言われる自分のバンドを率い、前年1944年にレコーディングを行った。そのバンドの要、ディジー・ガレスピーが辞め、チャーリー・パーカーと行動を共にし始めます。エクスタインは、ディズの後釜に、新進気鋭のトランぺッター、ファッツ・ナヴァロを据え、バンドを維持していきます。
<Date & Place> … 1945年2月or3月 ハリウッドから放送録音
<Personnel> … ビリー・エクスタイン・アンド・ヒズ・オーケストラ(Billy Eckstine & his Orchestra)
1944年12月5日からの移動
Trumpet … ディジー・ガレスピー ⇒ ファッツ・ナヴァロ
Tenor sax … デクスター・ゴードン ⇒ バッド・ジョンソン
Vocal … リナ・ホーン ⇒ In
ガレスピーが脱退した後釜にファッツ・ナヴァロを入れるあたり、さすがに慧眼である。
<Contents> … 「ビリー・エクスタイン/トゥゲザー」(ISJ-40010)&"The Fats Navarro story"(Properbox 11)
| A面1. | ブルーン・ブギー | Blue'N' Boogie |
| A面2. | ブローイング・ザ・ブルース・アウェイ | Blowing the blues away |
| A面3. | ディード・アイ・ドゥ | Deed I do |
| A面4. | アイ・ウォント・トゥ・トーク・アバウト・ユー | I want to talk about you |
| A面5. | ブルーン・ブギー | Blue'N' Boogie |
| A面6. | ブルーン・ブギー | Blue'N' Boogie |
| A面7. | トゥゲザー | Together |
| A面8. | ミーン・トゥ・ミー | Mean to me |
| A面9. | ウィズアウト・ア・ソング | Without a song |
| A面10. | ミスター・チップス | Mr. Chips |
| A面11. | ブルーン・ブギー | Blue'N' Boogie |
| B面1. | ブルーン・ブギー | Blue'N' Boogie |
| B面2.&CD1-1. | エアメイル・スペシャル | Airmail special |
| B面3.&CD1-2. | ドント・ブレイム・ミー | Don't blame me |
| B面4. | イフ・ザッツ・ザ・ウェイ・ユー・フィール | If that's the way you feel |
| B面5. | ブルーン・ブギー | Blue'N' Boogie |
| B面6. | ブルーン・ブギー | Blue'N' Boogie |
| B面7.&CD1-3. | オーパス・エックス | Opus X |
| B面8.&CD1-3. | ラヴ・ミー・オア・リーヴ・ミー | Love me or leave me |
| B面9. | ワン・オクロック・ジャンプ | One O'clock jump |
ビリー・エクスタインのバンドがロサンゼルスのクラブ・プランテーションに契約、出演していた時のジュビリー放送からオンエアされたもののエア・チェックだという。
最初の「ブルーン・ブギー」は、ディジー・ガレスピーの作でアレンジはタッド・ダメロン。バンドのオープニング・テーマとしてはキャッチーなものだ。この曲をバックにメンバー紹介が行われる。
ファッツ・ナヴァロに焦点を当てたCDボックス"The Fats Navarro story"には、4曲が選ばれているが、「ドント・ブレイム・ミー」以外はナヴァロをフューチャーした曲が選ばれているようだ。
A面2曲目「ブローイング・ザ・ブルース・アウェイ」は前年12月5日に録音されたものの再演。ここでは、バド・ジョンソンとジーン・アモンズの退縮版テナー・バトルが奏される。
A面3曲目「ディード・アイ・ドゥ」は美人女性シンガー、リナ・ホーンのヴォーカル・ナンバー。
A面4曲目「アイ・ウォント・トゥ・トーク・アバウト・ユー」は、バンマス、エクスタインのヴォーカル・ナンバー。作もエクスタイン、アレンジはダメロンだという。
A面5、6曲目「ブルーン・ブギー」。5曲目はクロージングで、6曲目は次回のオープニング。
A面7曲目「トゥゲザー」はエクスタインのヴォーカル・ナンバー。ヴォーカルの後ジョンソンのモダンなTsソロ、続くTpソロはエクスタイン自身、そしてマラキのPソロが入る。アレンジはバド・ジョンソン。ホットな快演である。
A面8曲目「ミーン・トゥ・ミー」は、現代でもよく歌われるスタンダード・ナンバー。可愛らしいサラ・ヴォーンとの短い会話の後歌に入るが、ヴォーカルは堂々たるものである。
A面9曲目「ウィズアウト・ア・ソング」は、トミー・ドーシー楽団でフランク・シナトラが歌ってヒットした曲。エクスタインが黒人独特の粘っこい歌唱でじっくり聴かせる。
A面10曲目「ミスター・チップス」は、インスト・ナンバーで、ブレイキー(Ds)、ジョンソン(Ts)、ジャクソン(As)のソロが聴ける。
A面11曲目「ブルーン・ブギー」はクロージング、B面1曲目「ブルーン・ブギー」はオープニング・テーマ。
B面2曲目「エアメイル・スペシャル」は、ライオネル・ハンプトン楽団のテーマ曲で、これはダメロンのアレンジで、実に速いテンポで飛ばしていく。ナヴァロ(Tp)、ジョンソン(Ts)、マラキ(P)のソロが聴ける。実にホットな演奏だ。ナヴァロのソロはガレスピーを彷彿とさせる。
B面3曲目「ドント・ブレイム・ミー」は、サラ・ヴォーンのヴォーカル・ナンバー。声は若々しいが、歌いっぷりは堂々としている。
B面4曲目「イフ・ザッツ・ザ・ウェイ・ユー・フィール」は、エクスタインの作で、自身のヴォーカル・ナンバー。スロウなバラードで、こういう曲でエクスタインは人気を博していたのだろう。
B面5、6曲目「ブルーン・ブギー」。5曲目はクロージングで、6曲目は次回のオープニング。
B面7曲目「オーパス・エックス」は、Pのマラキの作・編曲。インストで、これもホットなナンバー。ジャクソン(As)、ナヴァロ(Tp)のソロが聴けるが、最後の8小節のTpソロはエクスタインだという。
B面8曲目「ラヴ・ミー・オア・リーヴ・ミー」もインスト・ナンバーで、熱気に満ちたアモンズのTsソロからマラキ(P)のソロ、そしてナヴァロ(Tp)のソロへと続く。ナヴァロ(Tp)のソロがバピッシュである。サックス陣のソリも実に見事である。
B面9曲目「ワン・オクロック・ジャンプ」は、ご存じベイシー楽団のテーマ曲。スインギーにエンディングを迎える。
<Date & Place> … 1945年5月2日 ニューヨークにて録音
<Personnel> … ビリー・エクスタイン・アンド・ヒズ・オーケストラ(Billy Eckstine & his Orchestra)
前回1945年2月or3月からの移動
Alto sax … ビル・フレイジャー、ジョン・ジャクソン ⇒ バッド・ジョンソン、ソニー・スティット
Tenor sax … バッド・ジョンソン ⇒ デクスター・ゴードン
ソニー・スティットの初レコーディングではないかと思われる。
<Contents> … "Dexter Gordon/Kind of Gordon"(House of jazz 220156)
| CD6-13. | ロンサム・ラヴァー・ブルース | Lonesome lover blues |
| CD6-14. | アイ・ラヴ・ザ・リズム・イン・ア・リフ | I Love the rhythm In A riff |
| CD6-15. | ラスト・ナイト | Last night |
CD6-13.「ロンサム・ラヴァー・ブルース」
快活で元気のよいアンサンブルから始まり、エクスタインのヴォーカルとなる。大ヒット「Blowing the blues away」に似ている。ソロは先ずTs続いてTb。これはどちらが吹いているか分からない。
CD6-14.「アイ・ラヴ・ザ・リズム・イン・ア・リフ」
これも快活で元気のよいアンサンブルから始まり、エクスタインのヴォーカルとなる。エクスタインはスキャットを用いている。ソロはここではTsのみ。アンサンブルを挟んでブレイキーの爆発的なソロが入る。
CD6-15.「ラスト・ナイト」
スロウなバラード。Tsがリードするアンサンブルからエクスタインのヴォーカルとなる。インストのソロは無し。
<Date & Place> … 1945年10月 ニューヨークにて録音
<Personnel> … ビリー・エクスタイン・アンド・ヒズ・オーケストラ(Billy Eckstine & his Orchestra)
前回1945年2月or3月からの移動。
Trumpet … ガイル・ブロックマン ⇒ レイモンド・オア―
Trombone …ジョー・タスウェル・ベアード ⇒ ウォルター・ノック
Alto sax … ビル・フレイジャー、ジョン・ジャクソン ⇒ ジョン・コブス、バッド・ジョンソン
Tenor sax … バッド・ジョンソン ⇒ アーサー・シモンズ
Baritone sax … レオ・パーカー ⇒ テディ・サイプロン
Piano … ジョン・マラキ ⇒ リチャード・エリントン
<Contents> … "The Fats Navarro story"(Properbox 11)
「ロング・ロング・ジャーニー」(Long , long , journey)
短いアンサンブルによるイントロの後、Tbソロが入り、続いてエクスタインのヴォーカルとなる。オブリガードはTsが付けている。ヴォーカル後のアンサンブルを高音でリードし、カンデンツァを吹いているのがファッツなのであろう。
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